日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

静岡小旅行/1日目/静岡市葵区

友人を訪ねて静岡へ。ついでに軽く史跡めぐりも。


(3/18更新完了…冒頭写真は駿府城巽櫓と東御門)

11:55 静岡駅到着

東京から新幹線こだま号で1時間半。予報通り、朝の雨は止んでおりました。


友人と合流し、まずは昼食。
地下街の丸天で鮭イクラ親子丼を注文したのですが・・・これがものすごいボリュームで、好物のイクラを食べ残してしまうというまさかの失態。少食の人は気を付けましょう(--;)

13:10 紺屋町徳川慶喜屋敷跡(浮月楼

気を取り直し、友人たちを引きつれて、散策へと繰り出しました。
最初にやって来たのは徳川慶喜が明治時代を過ごした屋敷跡。慶喜は近くの宝台院で謹慎していましたが1年ほどで解除され、明治二年の10月よりこの地にあった元代官屋敷に移住。その後、明治二十一年に駿府城跡西方の草深邸へ転居するまでの約20年間をこの地で過ごしました。転居の理由は東海道線開通・静岡駅建設による喧噪を避けるためだとか。現代人の感覚からすると、駅前の邸宅を手放して郊外へ移るのは何だか勿体ない気がしますね。


現在は結婚式場・割烹料亭『静岡市の結婚式場 浮月楼 | 観光・静岡』となっています。開業は明治二十三年といいますから、慶喜の転居直後からの由緒を誇ります。
庭をちょっと覗いてみましたが、大勢の人が集まっていました。記念撮影かな?

13:25 西郷・山岡会見の地

山岡鉄舟と江戸へ向かう東征軍参謀西郷隆盛が会見した地。この会見が下地となって勝・西郷会談が行われ、江戸城無血開城へと繋がります。
6年前に訪れたときは背後の建物が工事中のため石碑は見られませんでしたから、今回はそのリベンジと相成りました。

13:30 駿府城

こちらも6年ぶり。まずは三の丸堀(外堀)から大手門跡へ向かいます。


大手門跡は石垣がしっかり残っていて、枡形であったことが分かります。
背後の建物は静岡県庁別館。


大手櫓門のあった場所は石垣が変色しています。


さらに、歩道には礎石部分が色で図示されています。


続いて二の丸堀(中堀)の向こうに巽櫓が見えてきます。平成元年に木造復元されました。


巽櫓の隣は、やはり木造復元の東御門。こちらは平成八年の復元。


東御門はいわゆる枡形門。一の門の奥、多聞櫓に囲まれた枡形内には、何故かスキーのストックのようなものを手にした人々が多数。一体何をやっているのか謎です。


東御門・巽櫓は内部を見学できます。紅葉山庭園と合わせて入場料300円。


様々なものが展示されていますが、最大の見どころはやはり模型でしょうか。


巨大な天守模型もあります。あくまで推定により作成されたものですが。


窓から枡形内を眺める。謎の集団はどこかへ行った模様。


巽櫓の1階。展示物はありませんが、被写体としては何もない方がベターですね。


続いて紅葉山庭園へ。復元したものではなく、模擬庭園ですが風情はなかなかのもの。
中央に見える築山は富士山に見立てられます。


その築山から庭園を見下ろすと、正面奥に静岡県庁別館がデンと鎮座しています。
庭園鑑賞の点からいうと正直邪魔(^^;


駿府城跡には、発掘調査で見つかった本丸堀の遺構とか、


本丸堀と二の丸堀を繋ぐ石垣造りの二の丸水路とか、色々見どころがあります。
全ては回れませんでしたが、今回は一般人の同行者を連れていますので、この辺で勘弁してやる、といったところです(笑)

14:55 静岡県庁別館

紅葉山庭園では邪魔でしたが、静岡県庁別館は21階展望ロビーを無料開放しており、駿府城内がよく見渡せるので、立ち寄っておきたい場所です。


ただ、ちょうどこのビルの影が巽櫓にかかってしまう時間帯だったのが残念。


富士山も望めるようですが、今日は霞んでいて見えませんでした(>_<)

15:55 柴屋寺

静岡駅周辺の散策を切り上げ、車で友人宅へと向かう途中、立ち寄ってもらいました。
吐月峰(とげっぽう)の名で知られる鄙びた寺院です。拝観料300円。


本堂からの眺めが美しい緑の庭園です。国指定史跡および国指定名勝。
柴屋寺は連歌師宗長が草庵を結んだ地で、彼の作庭と伝わります。


庭園は背後の天柱山を借景としています。反対側の丸子富士も借景にしており、何ともスケールの大きい話です。