日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

雪景の城めぐり/3日目/上越市・飯山市・千曲市・松本市

3日目は高田城、飯山城、松本城(夜)とめぐりましたが、実は姨捨が真のメインだったりします(照)


(2/1更新完了…冒頭写真は姨捨駅の風景)

8:50 高田城跡

昨晩はまったく雪が無かった高田の街ですが、一晩明けると辺り一面は白銀の世界に様変わり。天気予報どおりとはいえ、実際に目の当たりにするとビックリしますね(^^;
それでも10cmほどの積雪深ですので、都会育ちの私でもまだ何とか歩いていけます。でも、昨晩から続く強風で雪が吹きつけてくるのには閉口したし*1、融水で溶けかけのべちゃべちゃとした雪は滑りやすくて非常に危険(>_<)


そんな艱難辛苦を乗り越えてようやく外堀に到達。やはり一面真っ白。


続いて内堀に。こういう、枝に雪が積もった状態って素敵ですね。雪の降った朝方にしか見られないそうですから貴重なショットかも。
しかもここに来て日差しが出てきました! まだ雪は舞ってますけど。



さらには青空も覗き、これは運が向いてきたと思わせましたが、残念ながら長続きはせず。


雪道をザクザク歩いていきます。


三重櫓が見えるポイントに移動。
こんなときは誰もいないかと思いましたが、先客が居て、何だか心強くもあり(笑)


雪がちらちらと舞う中で撮影開始。


試行錯誤していると、いつの間にやら猛烈に降りだしました。あっという間の気候の変化に、雪景色は撮影のタイミングを逃したらイカンと、つくづく思い知らされました。



ちなみに高田の街中では『天地人』の幟がはためいていました。もちろん高田城は近世城郭で、上杉氏とは無関係ですが、まあ、春日山城とは同じ上越市内で、5kmほどしか離れていませんから「ゆかりの地」圏内でしょう(^^;

10:27 高田駅出発

ドカ雪の中、駅まで歩いてきました。高田の街はアーケードが続いていたので助かります。


長野行きの妙高4号(普通列車)は6分遅延。


ようやくやって来ました。
前日の快速くびき野と同様、こちらも特急車両を使用しています。鈍行のくせに(笑)


この列車も念のため指定席を確保しておきましたので、ガラガラの指定席でのんびり長野を目指します。ちなみに自由席にも余裕はありました。


新潟県内はご覧のように雪が降り積もっておりました。


しかし長野県内に入ると、あれっ?と思うくらいに雪が見られず。雪の善光寺が見たかったんですけど・・・仕方がないので第二プランの飯山を目指すことにしました。

11:38 豊野駅出発

飯山線に乗り換えます。妙高の到着が遅れたお陰で乗換時間がほとんどなく、既にホームに到着していた列車に飛び乗りました。間に合ってよかった(-。-;)
車内は意外に混んでいて、なんとか空席を見つけて座ります。乗客のほとんどの方は飯山駅で降りていきました。

12:14 北飯山駅到着

目的地である飯山城は、飯山駅のひとつ先、北飯山駅が最寄駅になります。飯山まで来ると雪が積もっていました。


無人駅。シンプルな駅舎で素敵。

12:25 飯山城跡

市民会館前に移築復元された飯山城の城門(とみられる建物)。廃城後、大幅な改造を加えられていたため、どこの遺構か判明しないそうです。


続いて市民会館の裏手から本丸跡を目指しますが・・・完全に雪道やんけ(^◇^;)
ただ、先人の足跡が残っていて・・・やはり心強いですね(笑)


本丸跡に鎮座する葵神社。


石垣の遺構もあります。


さらに奥に進んで、本丸虎口から二の丸跡へと向かいます。
時折、足が雪の中にズボっと埋まりながらも、一歩一歩踏みしめつつ前進


二の丸跡。何か向こうは見晴らしが良さそうなので、奥まで行ってみましょう。


オオッ。


中央を流れるのは千曲川。天気にも恵まれ、実にいい眺めです。降り積もった雪と格闘した甲斐があったというもの。


ところで、直江兼続の母は、『天地人』では採用されなかったものの、一説には飯山城主泉重蔵(重歳)の娘とされるのですが、ここ飯山の地では『天地人』や直江兼続関連のアピールは一切見当たりませんでした。飯山城は上杉氏の北信濃における橋頭堡でもあったわけですが、何だか淋しいですね。

13:40 北飯山駅出発

信州といえば蕎麦ですけど、市民会館前の蕎麦屋は臨時休業。近くにはうどん屋しか見当たらなかったので、うどんを食べて、次の目的地へと移動します


今度は千曲川沿いの座席を確保して車窓を堪能♪ 飯山線もなかなか見どころ多いですよ。

15:03 長野駅出発

飯山線から篠ノ井線の快速みすずに乗り換え。

15:27 姨捨駅到着

さあ、やって参りました。
ここからの眺めは日本三大車窓のひとつに数えられるということで、超期待していたんです。


どうですか! この期待に違わぬ眺めは。
停車中にホームに出て撮影する方も多いです。姨捨駅に停車する列車は、だいたい特急列車通過待ち合わせで10分ほど停車しますので、その間に是非。


次の列車までベンチに腰掛けてこの眺めを堪能するのもいいですね。


駅舎。ここも無人駅でした。
ちなみに姨捨駅はスイッチバック駅としても知られているのですが、スイッチバックは写真で伝えるのが難しいですな。実は信越本線の二本木駅もスイッチバック駅でだったので、本日二ヵ所目だったりします。

15:55 長楽寺

路面が凍結したりしていましたが、周辺散策に出かけました。
当寺は松尾芭蕉が来訪して以来、俳人たちの聖地となったとか。国指定名勝「姨捨(田毎の月)」の一部です。

16:10 四十八枚田

ここからは棚田をめぐりますが・・・国指定名勝とはいえ冬場の棚田は絵にならないなぁ。

16:25 姪石地区

いや、雪化粧していれば充分イケますね!




こちらの棚田はマジ広いです。
日も暮れて寒くなってきたので、そろそろ駅に戻ります。


最後に振り返ると、長野盆地の奥にみえる山並がとても綺麗で・・・あれはどの辺りだろうか。

17:44 姨捨駅出発


徐々にあたりが暗くなり、街の灯りがポツポツと付き始めます。


長野行きの列車がやって来ました。


見送ります(^^)/"


いよいよ暗くなってきました。



夜の姨捨駅もオツですね。


肝心の夜景ですが、暗くなりきる前に列車が来てしまったので、この辺で(^^;
というか、三脚をちょっと壊してしまったので、あまり集中できなかったというか何というか(>_<)

18:35 松本駅到着

列車はやや遅れて到着。宿にチェックインして、すぐに松本城へと向かいます。
三脚は目線の高さまで上がらなくなってしまいましたが、ちょっと腰をかがめれば問題なく使用できるので安堵しました。

19:10 松本城

まずは太鼓門枡形。夜間は通行不可でした。


市立博物館前の木に吊された妙なイルミネーション。遠くに天守が見えるところがポイントです。



黒門枡形を側面と正面から。やはり夜間通行不可です。


そして松本城といえば、何と言っても国宝の天守





うーん。実に美しい。雪が無いのが残念ですが、夢中になって撮りました。
今まで黒(黒見板張)のイメージが強かったのですが、意外に白(白漆喰)が印象的ですね。

*1:後で観光案内所の方に聞いた話では、風があるお陰でそんなに積もらずに済んだそうです。風がないと、軽く1mは積もってしまうらしい。