日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

九州城めぐりの旅/5日目/唐津市・佐賀市・北九州市小倉北区

九州最終日です。昨晩の擦り傷が痛みますが、今日も元気に城めぐり。
まずは朝一番に肥前名護屋城へ。昼には唐津に取って返して唐津城、夕方には佐賀城、最後は小倉城のライトアップという充実のラインナップです。


(10/21更新完了…冒頭写真は名護屋城本丸大手の石垣)

昭和バス(唐津大手口→名護屋城跡)

駅前から出ているバスは少ないので、駅から離れたバスターミナルより出発。通勤・通学の時間帯なので、混んでいるかと思いきや、予想に反してガラガラ。ってか、他の乗客は途中で乗降した1人のみで、ほとんど貸し切り状態でした(^^;

8:45 名護屋城

名護屋城跡バス停の目の前が水手口。
大手口より入るのでしたら、ひとつ手前の名護屋城博物館入口バス停ですが、そちらは若干遠く、一刻も早く本丸跡・天守台に行きたかったので、こちらから入城です。


石垣を眺めつつ坂道を登っていくと、


あっさり本丸に到着! 水手口の防備薄いよ!
それはともかく、玄界灘をバックに「太閤が 睨みし海の 霞かな」の句碑を撮影。何かで見た写真ではもっと碑文がハッキリ読めたと思うのですが・・・あれ?(?_?)


本丸北西隅の天守台。


天守台より波戸岬、そして壱岐対馬方面を望む。いや、壱岐対馬は遠すぎて見えませなんだが(^^;


天守直下の遊撃丸。


ちなみに本丸跡は発掘調査中のようで、広範囲に渡ってビニルシートが掛けられていました。


本丸虎口。石垣はかなり残存していますが、冒頭写真のように破城を受け、隅角部は崩されています。


大手口を目指して大手道を下ってきました。続いて搦手口へ。


本丸南西部の石垣。かなり崩されています。残っている部分もその多くが、平成の解体修理の際に積み直しされたもののようです。


二の丸の長屋建物跡。


遊撃丸の石垣。V字型に破却されています。


遊撃丸から天守台。そういえば石垣山城もこんな感じだったなぁ・・・とか、ふと思い出したりして。


船手口から水手口再び。


山里口の石垣。ここは積み直しで壮観な姿になっています。しかし全体的なバランスからいうと・・・他がああいう風なわけですから、ここだけ浮いているような感も(^^;

10:20 佐賀県名護屋城博物館

入館無料の博物館。名護屋城の模型が展示されていますが、撮影禁止なのでした。

10:35 木下延俊陣跡

名護屋城博物館の裏手。遊歩道が整備されています。遺構はどうもよく分からず。
ちなみに木下延俊は北政所の甥、小早川秀秋の兄。名護屋城近くに陣屋を構えられたのも秀吉の近親者ゆえか。

昭和バス(名護屋城博物館入口→唐津大手口)

バスが来るまで時間が余ったので、道の駅・桃山天下市で甘夏ソフトをペロリ。
帰りのバスはまあそれなりに。運賃は往復で1640円でした・・・バス代は高いなぁ('';)

12:10 唐津城三の丸辰巳櫓

バスターミナルより国道204号を東へ。町田川にかかる中央橋の手前に復元櫓がちんまり佇んでおりました。

12:20 唐津城

昨晩は文字通り痛い目を見ましたが、本日もやって参りました。


それにしても立派な五重天守ですわ。観光用の模擬天守の癖にぃ!(。-_-。)ポッ


取りあえず、今日も石段を登って本丸へ。


そして同じく舞鶴橋を見下ろして。




そのまま天守へと。入場料400円。


1階に展示されていた天守模型。この模型、動いて内部が見られる様になっていたのですが、一度閉じたらそれっきりウンともスンとも・・・スイッチも無いし。


気を取り直して最上階へ。写真中央、唐津湾沿いに見える緑の帯は虹の松原(国名勝)。今回は立ち寄れませんでしたが、こうして遠望できただけでも満足です。


同じく最上階から南側の市街地を望む。


唐津城唐津湾に突き出た半島部に築かれました。折角ですから、海沿いの外周も歩いてみます。


海際はこのように石垣が築かれていました。


海際の石垣が陸地にも続いていました。


ところで、唐津城には麓と本丸とを結ぶエレベーターがあります。天守内部は珍しくありませんが、こういうのは初めて見ました。ちなみに料金は100円だそうで。あと、唐津城天守にはエレベーターはありません(笑)


最後に、半島部と城下を仕切る二の門堀です。

13:20 旧高取邸



明治時代の炭鉱王、高取伊好の邸宅。重要文化財。入館料500円。
ここは・・・凄い、凄いです。ビックリしました。しかし残念ながら撮影禁止(;´д`) 凄さをお伝え出来ないのが残念です。まあでも電車の時間もあって、撮影しているゆとりも無かったんですけどね。
もし万が一撮影OKになったら、再訪してゆっくり見学したいものです。

13:52 唐津駅出発

時間ギリギリになってしまい、慌てて唐津駅へ。唐津線普通列車に乗車。というか唐津線普通列車オンリーでした。

14:58 佐賀駅到着

ガラガラの列車は増減もほとんどなくそのまま終点に到着。
駅構内の観光案内所でレンタサイクルを借りました。1日500円。しかし17:00までということで、残り2時間弱しかありません(T-T)

15:20 空閑邸武家屋敷門

15:25 大隈重信旧宅



早稲田OBとしては、立ち寄らぬわけにはいかない場所です。福澤諭吉旧居に行っているだけに尚更(^^;
国指定史跡。入場料300円。


大隈候の銅像。折悪しく逆光で御顔が暗くなってしまいました。


また、福澤諭吉旧居同様、こちらも記念館が併設されています。あちらはほとんど見ませんでしたが、こちらは一通り見学。大隈侯が使用していた義足が展示されていましたが、黒ずんでいて、使用感たっぷりな感じが妙に生々しかったなあ。

15:55 佐賀城

重要文化財の「鯱の門及び続櫓」。ここを抜けると本丸です。


2004年に復元された本丸御殿(佐賀城本丸歴史館)。


立派な構えの御玄関より入ります。
ボランティアガイドの方が案内しましょうか?と声をかけてきたので、何の考えもなしにお願いしてしまったのですが、残り時間が少ないこの状況では失敗でした。そのことに気が付いたのは、だいぶ後になってから(>_<)


長い長い畳敷きの書院廊下。
基本的に史料のない不明な部分は復元しないという方針で、内装は非常にシンプルになっています。熊本城もそうでしたが、近年はこういう観光に媚びない忠実な復元が主流になっていて、好感が持てます。


佐賀城本丸模型。ガラスケース入りなので撮りにくいです。


復元された本丸御殿は、旧御殿礎石を埋め戻してその上に建てられています。遺構は復元御殿の下に保存されているわけですが、その一部がこうして見られるようになっていました。


外御書院一の間。佐賀城はどこでも立入見学自由なのが嬉しいですね。


二の間、三の間を望む。驚くことにバリアフリーなのです。復元にあたって当世風に改めた、というわけではないらしい。こんなところまで先進的とは、さすが佐賀藩


藩主の居室である御座間。ここだけは現存建築で、公民館として利用されていたものを再移築してきました。


時間が無くなってきてしまい、慌ただしく辞去。折角案内していただいたのに、最後の方は駆け足になってしまって、申しわけないことをしてしまいましたm(__)m



最後に天守台と、亀甲積みで復元された南西隅櫓台を撮り、急いで駅へと向かいます。

17:17 佐賀駅出発

自転車を返却し、博多行きの特急かもめ・みどり・ハウステンボスに乗車。
結局、佐賀では予定のほとんどをカットせざるをえず。佐賀城も消化不良気味ですし・・・いずれ半日や1日をかけて再訪しなくては。

18:20 博多駅出発

特急ソニックに乗り換え。18:01発にも乗れましたが、自由席が満席でしたので、1本ずらすことにしたのでした。
でも、今回の九州旅行で特急自由席に座れなかったのはこの時だけで、それも1本待てば余裕で座れました。周遊きっぷは自由席にしか座れないので、出発前はどうなることかと心配ではありましたが、杞憂だったようです(^。^;)

19:07 小倉駅到着

19:30 小倉城


20:22 小倉駅出発

ひかりレールスター自由席に乗車。ガラガラでしたが、広島で大量に乗ってきて一気に混みました。しかも酔っ払いが多くて五月蝿いのなんの(-"-;)

22:18 姫路駅到着

最終日は姫路城散策ということで今夜は姫路泊です。広島で途中下車する案もあったのですが、姫路城の誘惑には勝てず(^^;



さて、今回の九州での戦果は下記の12城。大規模なところも多く、あまり数多くは回れませんでしたが、有名処は抑えましたし、九州初陣としてはまずまずでしょうか。