九州城めぐりの旅/3日目/竹田市・熊本市
3日目は、岡城と熊本城という九州の誇る二大名城を訪れてまいりました。
台風接近で心配された天候も崩れることなく、それどころか豊後竹田では青空も覗く嬉しい誤算も。
そんなわけで今回は大きめの写真をいつもより多く載せましたので、どうぞご覧下さい(^-^)
(10/9更新完了…冒頭写真は月夜の熊本城)
6:43 大分駅出発
まずは豊肥本線で豊後竹田を目指します。豊後竹田行きの始発列車に乗車。
しかし目算が甘かった。乗り込んだのが発車数分前だったこともあって、車内は大勢の学生で満席状態( ̄□ ̄;)!! まあ途中駅から座れましたけど、出だしで躓いて幸先不安です。
7:58 豊後竹田駅到着
駅前にはせくしぃな裸婦像が。朝倉文夫作「時の流れ」です。
これより5時間に及ぶ豊後竹田の町歩きに出発。さすがに5時間は長すぎるかも・・・なんて思ったりもしましたが、結果は足りないくらいでした(^^;
豊後竹田駅から岡城まで、「歴史の道」なるコースが整備されています。このような素敵な石畳の路地もありました。
8:30 円通閣
岡藩の儒者唐橋君山が建てた中国風の楼門。愛染堂のすぐ側にあります。
表側は全体を写せる位置がなかったので、裏側の写真で我慢して下さい(^^;
この後は、「歴史の道」を離れて岡城へ最短ルートで向かいます。ちょっと遠いですが、まあ思ったほどでもなく、2つ目のトンネルを抜ければすぐです。
8:50 岡城跡
券売所で史跡保存料300円を払って、巻物風の地図を受け取り、大手口へ向かいます。
大手口に見られるカマボコ型石塁。かつてはこの上に土塀が建っていたらしいのですが、凄く不安定そうで心配になります(^^;
「史跡岡城跡」の石碑。記念撮影ポイントですが、早朝なので誰もいません。
大手門跡に到着。
その大手門跡を西の丸から望んだ図。これはかなり立派な門だったことでしょう。
大手門跡より東へ。西中仕切跡にやって来ました。ここは岡城随一の撮影ポイントなのです。
三の丸の見事な高石垣。しかもこれが山の中にあるというのが驚異的です。
三の丸から北方、九重連山を望む。絶景です。
二の丸の滝廉太郎像。岡城は彼が作曲した「荒城の月」のモデル地のひとつです。
二の丸から本丸へ。
殺風景な本丸跡。
本丸の南西、御三階櫓跡の石垣。
本丸からさらに東へ向かい、東中仕切跡を通過。
今は何も無い御廟所跡。
そして東端の下原門跡。当初はこちらが正門だったそうですが、その面影はありません。
引き返して、今度は城の西側を見学。こちらは城内西北に位置する家老中川覚左衛門屋敷跡。間取りの平面表示がなされていました。ただ、案内板などが何もなかったので、せめてもう少し何か説明が欲しいところです。
近戸門跡。ここでまた折り返し。
広い石段を登って西の丸へ。
広大な西の丸跡。
ここには御殿が建てられ、藩政の中心施設となりました。
これにて岡城散策は終了です。ここで時間は早くも11:00。城域が広く、見どころも多いので、時間もそれなりにかかってしまいました(^^;)ゞ
11:20 英雄寺・碧雲寺
続いては稲葉川を渡り、市街の外れにやって来ました。川沿いに寺院が立ち並んでいます。
英雄寺は、初代藩主中川秀成夫人の父佐久間盛政を供養するため建立された寺院で、鐘楼門が市指定有形文化財。
碧雲寺は、岡藩主中川家の菩提寺。
11:25 岡藩主おたまや公園
国指定史跡の岡藩主中川家墓所のひとつ。
もとは碧雲寺境内で、史跡公園になっています。
整備は・・・草が伸びすぎているような(^^;
ここには十三代のうち7人が眠っています。
12:15 旧竹田荘
江戸時代の文人画家・田能村竹田の生家。国指定史跡。
しかし本日はお休みで見学できず。事前に知っていたので、ショックはありません。門前と石碑だけ撮っておきます。
滞在時間もあと僅か。もうジタバタしても仕方ないので、駅に戻る前にちょっとひと休みすることにしました。
廉太郎トンネル前の但馬屋で小倉シナモンソフトをペロリ(゚∀゚)ウマー
その廉太郎トンネルを通って駅へと向かいます。すぐ近くには滝廉太郎記念館がありますが、残念ながら今回はパスということで。
12:59 豊後竹田駅出発
赤い車体の九州横断特急が到着。これに乗って一気に熊本まで向かいます。
進行方向左側の座席に陣取って阿蘇山を撮影。残念ながら曇ってきてしまいました(^^;
今回は眺めるだけですが、いつか阿蘇をじっくりめぐりたいものです。
阿蘇の外輪山も。
こんなのも見えました。風力発電でしょうか?
そして立野のスイッチバック。
15:35 熊本城
242mにも及ぶ長塀。重要文化財です。
そして須戸口門より入城。
「to城pass」(とじょうパスポート)なる年間パスポートを購入しました。1年以内に再訪の予定はないんですけどね(笑) まあ1000円ですし、旧細川刑部邸にも入れますしね。それにしても、1000円というのは何度も来られる人にとっては破格の値段だと思いますよ。関東近郊にもこういう所がないものかしらん。
ちなみに「to城pass」はラミネート処理をするので発行に少し時間がかかりました。混んでいるときは頼みにくいかも(^^;
さて、まずは竹の丸にて、石垣の合間に見える天守を撮影。ここは定番ですね。
石垣に囲まれ、複雑に折れを繰り返すルートを進みます。熊本城の過剰防衛ぶりを体感。
「二様の石垣」といって、加藤時代(右)と細川時代(左)の石垣が並ぶ場所。後から築かれた細川時代の石垣の方が急勾配になっています。
2005年に復元された飯田丸五階櫓。
内部も公開しています。1階は天井も高くてゆったり。
それが3階になると天井は低くなって・・・。
4階・5階は立ち入り禁止なのですが、その理由は天井が低すぎて危ないからだそうです(^^; 5階櫓とはいっても外観は三重ですからね。その上、1階が大きくスペースを取っていますから、その分だけ上層がキツキツになるわけです。
しかしわざわざこのような建て方をしているということは、それだけ正確な復元がなされているということなのだと思います。大きく評価したいところ。
ようやく天守直下に到着しましたが、慌てず騒がず、まずは天守の西に立つ宇土櫓へ。
天守はコンクリ復元ですが、こちらはバリバリの現存櫓です。もちろん重要文化財。
宇土櫓も内部が公開されています。多聞櫓で連結する二階櫓より入ります。
黄金に輝く宇土櫓模型。
宇土櫓最上階より大天守・小天守を望む。
ちなみに宇土櫓も三重五階ですが、バランスが取れていて、上層階でも天井にはゆとりがありました。
大天守・小天守の西面。意外とこちら側は空いているのでした。写り込みもなく、いい感じ♪
まだ天守はお預け。本丸御殿下の地下通路(闇り通路)に向かいます。
これはまるで地下ダンジョン。
そして今春竣工されたばかりの本丸御殿へ。さすが新名所、天守にも負けぬ賑わいでしたよ。
写真は大広間のひとつ梅之間より前方を望むの図。藩主との対面所にも用いられましたが、遙か後方ですな。ちなみに大広間は全て立入禁止でした。
大広間前の開放感溢れる縁側。
若松之間と、その隣の昭君之間。
最も格式が高く、藩主の居間であった昭君之間。煌びやか過ぎて、こんな居間じゃ落ち着けそうにありません(^^;
次はいよいよ天守へと向かいます。17:00を過ぎたからか、だいぶ空いてまいりました。
本丸御殿も見下ろします。こうしてみると、御殿としてはそんなに大きく感じませんね。
大天守には色々な展示物がありましたが、やはり模型は見逃せません。
こちらはジオラマ。
というわけで、本日の有料区域の散策はこれにて終了です。閉門は18:00ですが、17:30を過ぎるとこの頬当御門を除く三ヶ所は閉められてしまうので、こちらより退城。
有料区域以外でも熊本城はまだまだ見どころが多い!
まずは空堀越しに宇土櫓を撮影。端整な櫓とその下にスラリと伸びる高石垣。まるでスーパーモデルのようです。
その宇土櫓と後方に見える大天守。天守より宇土櫓の方が好き、という人が意外と多いです。私もそのひとり(^^*ゞ
西出丸一帯は、この西大手門を始めとする平成の復元工事で大きく様変わりしました。
上から南大手門。未申櫓。戌亥櫓と土塀。
そして二の丸広場から天守群を望む。ライトアップ撮影場所の下見も兼ねてます(笑)
続いて北へ向かい、埋門と監物櫓。監物櫓は修理工事中(今年いっぱい)でした。
監物櫓付近から眺めた夕焼け空。明日も晴れたらいいなぁ。
最後に北十八間櫓などを撮りにきましたが、さすがに時間切れか。日没サスペンデッド、明日に持ち越しです。