日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

九州城めぐりの旅/1日目/北九州市小倉北区・中津市・大分市・臼杵市

というわけで、九州初上陸であります!
昨年は四国に、そして今年は北海道・九州と、それぞれ初上陸を果たし、これでようやく四島制覇となりました(^。^;)


(10/4更新完了…冒頭写真は小倉城天守


はやぶさ・富士」で迎える朝。6時過ぎに目が覚めました。
明け方、二度ほど目が覚めましたが、睡眠充分、気持ちの良い目覚めです。




列車はどうやら定刻通りに運行している模様で、岩国から柳井に向かって走行中。瀬戸内海が見える区間でした。
B寝台個室車両では、生憎と室内の窓とは逆側なので、通路に出ないと見られないのが難点。ドアを開け放って階段に腰掛け、写真を撮りました。しかし結構タイミングを逃してしまい、満足のいく写真はあまり撮れず。ずーっと海が見えているわけではないので、気が抜けません(^^;


こちらは室内の車窓風景。あまり面白味のない風景が続きますが、柳井・下松間の田園風景はナカナカ。


徳山を過ぎるとお弁当の販売が始まります。案内放送と同時に先頭車両へ向かうと、既に列をなしていましたが、無事にあなご飯(950円)をゲット!


駅弁を持って個室へ戻ると、ちょうど周防灘を望む区間を走行中でした。しかも雲の隙間より差し込む日光が海面を照らしていて美しい。慌ててカメラを構えましたが、いい具合に撮れました♪


下関駅に到着。ここでは機関車の付け替えがあります。私も含め、多くの乗客が見物に来ていました。残念ながら、ここでは上手い具合に撮れず(+_+)


関門トンネルを越え、門司駅に到着。ここでも機関車の付け替えがあります。何とか連結の場面を撮りましたが、見物人でごった返している中では、これで精一杯かな(^^;

9:05 小倉駅到着

慌ただしく下車。

9:10 森鴎外京町住居跡

駅前南口に石碑があります。

9:20 小倉城

いよいよ城めぐりのスタートであります。
南蛮造りと呼ばれる最上層が出っ張ったスタイルが特徴の小倉城天守は、鉄筋コンクリートによる復興天守。ただし、本来の小倉城天守は破風が無かったので、復興というより模擬天守に近いと言えましょうか。残念ながら。まあ、歴史的価値はともかく、被写体としての魅力は充分にあります。


こちらは北の丸跡に建つ八坂神社。小倉の総鎮守で、戦後こちらに移転したそうです。


天守は入場料350円。御多分に漏れず、内部は資料館になっていて、ジオラマなどが展示されていました。


最上階よりの眺め。中央に見えるのは小倉城庭園。


その小倉城庭園は、藩主小笠原氏の下屋敷跡に再現された武家屋敷。復元ではなく、模擬屋敷・模擬庭園ってことのようです。
庭園の一部が無料ゾーンになっていて、今回は時間もないので、そちらだけ立ち寄ってきました(^^;

10:15 森鴎外旧居

小倉の第12師団に軍医部長として3年近く勤めた森鴎外が、そのうちの前半約1年半を過ごした家。その後、京町住居へと引っ越しました。
見学無料です。市指定史跡。

10:43 小倉駅出発

これよりは周遊きっぷ(九州ゾーン)で移動することになります。九州は四国のようにフリーキップが充実しているわけではないので、周遊きっぷを初めて使うこととなりました。特急には乗れても自由席だけですし、あんまり使い勝手は良くありませんが、今回は有効期限の5日間をフルに活用したいと思います。
ということで、まずは特急ソニックに乗って出発です。

11:13 中津駅到着

観光案内所にて無料レンタサイクル取り扱い。当然利用します。

11:30 福澤諭吉旧居

国指定史跡。入場料400円。
中津といえば福沢諭吉の出身地ですからね。やはりここは外せません。

11:55 中津城

昨夏、売却検討との報道のあった模擬天守ですが、続報が出ないところをみると、なかなか買い手が付かないのでしょうか('';) 正直、あまり心惹かれるフォルムではないので、どうせ模擬ならもっと格好良いのにしておけば・・・なんて。
ここも内部は資料館になっていますが、時間も無いので、ザッと眺めて先を急ぎます。入場料400円。

12:20 生田門

中津藩家老の屋敷門。現在は小学校の校門になっています。

12:41 中津駅出発

自転車を返却し、再び特急ソニックに乗車。さらに南へ向かいます。

13:34 大分駅到着

ウトウトしている間に到着。
駅前駐輪場のレンタサイクルを利用。1日200円。1時間半しか利用しなかったので、ちょっと勿体なかったかも? まあ安いからいいかな。

13:55 府内城

市街地に遺された近世城郭。大分といえば大友氏が有名ですが、ここは残念ながら大友氏とは縁はなく、入封した大名も2万石程度の小藩なので、何となく地味な印象。
ただ、2基の現存櫓に4基の復元櫓が整備されていて、水堀沿いは城郭の雰囲気を楽しめます。


大手門より入城。


現在の城内は、本丸・東の丸が広場で、西の丸には文化会館が建っていて、見どころは多くありません。その中で、数少ない見どころのひとつが天守台。しかし、登ろうとしたら何故か立入禁止になっていました(;_:)



もうひとつの見どころ、山里丸へ続く廊下橋。模擬復興らしいですけど、そもそも廊下橋を見られる機会が少ないので興奮します(^^*) これまで見たのは昨年の高松城が唯一だったような・・・今冬に訪れた福井城はまだ工事中でしたし。

14:30 浄安寺

府内城の北側、すぐ近くのお寺。藩主の菩提寺ということですが、凄く現代風のお寺でした。

14:45 大手公園・遊歩公園

濠沿いをぐるりと回って、城の南側へ。大手公園の北東端には、大分にも来訪したザビエルの銅像がありました。なんだか「少年よ大志を抱け」的なポーズに見えます(^^;


そしてこちらは大手公園の東側、道路の中央分離帯に設けられた遊歩公園に伊東マンショの騎馬像があります。


よく見ると・・・誰ですかこのぽっちゃり王子は(笑)
どうせならもっと美少年にしてあげれば良かったのに。

15:10 大分駅出発

最後に駅前の大友宗麟像を撮影。出がけにも撮りに来たんですが、頭の上に鳩が止まっていて動かないので、後回しにしたのでした。


こんな感じで(;^_^A

15:46 臼杵駅到着

特急にちりんで移動。

16:00 中島家長屋門

武家屋敷の遺構。傷みが激しいせいか、文化財の指定はなし。

16:05 旧丸毛家住宅



臼杵藩士、二百石取りの武家屋敷。見学無料ですが、見ごたえのある建物です。

16:25 稲葉家下屋敷・旧平井家住宅

臼杵藩主稲葉家が明治時代に里帰りのため建てたのが稲葉家下屋敷。旧平井家住宅とセットで入場料320円。
コース的には、先に龍原寺や二王座歴史の道に寄ってからこちらへ来るのが普通かと思われますが、今回は見学時間(17:00まで)が押し迫っていたので、こちらを優先した変則ルートを採りました。





さすが旧藩主邸。立派なもんです。


庭に降り、離れの旧平井家住宅へと向かいます。



こちらは幕末の上級武士の邸宅。県指定有形文化財
稲葉家下屋敷に併設しているのは、元々なのか、移築なのか。

16:50 八坂神社

本殿が県指定有形文化財

17:00 龍原寺

県指定有形文化財の三重塔。

17:10 二王座歴史の道

武家屋敷や寺院の集まる通り。臼杵でも指折りの観光スポットですけど、陽もだいぶ傾いているためか人影はなし。

17:20 臼杵城跡

大友宗麟が居城とした丹生島城が前身の海城。県指定史跡。
とはいっても、現在は周囲は完全に埋め立てられてその面影はありません(^^;


城跡の周囲は切り立った急峻な断崖がめぐっています。まさしく天然の要害。


西側から登城すると現存櫓である畳櫓が見えてきます。


さらにその先には復元された櫓門の大門櫓。


臼杵城から眺める夕陽。


本丸と二の丸を分断する空堀。堀切といった方が正確か。


天守跡の発掘現場。しかしブルーシートに積もった落ち葉を見ると、長らく放置されているような。


本丸跡より南側の市街地、臼杵駅方面を望む。いまいちピンと来ませんが、往時は眼下に海が広がっていたそうです。


そしてもうひとつの現存櫓である卯寅口門脇櫓。


櫓下に見える鳥居のトンネルを通って臼杵城とお別れです。

18:46 臼杵駅出発

特急にちりんに乗車。
臼杵の街は、規模といい、雰囲気といい、実に私好みの街でした。少し遠くには国宝の臼杵石仏もありますし、また機会があれば訪れたいですね。

21:21 宮崎駅到着

宮崎まで2時間半余。結構遠いですな(;^_^A
取りあえず宿に直行。明日に備えます。