日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

青森・函館フリーきっぷの桜旅/4日目/弘前市

4日目は弘前城とその周辺の史跡・観光スポットをめぐります。
本来、この旅のメインとなるべき1日だったのですが、肝心の弘前城の桜が散ってしまっているため、かなりトーンダウン(^^;
また弘前も3度目の訪問で、街歩きもひととおり済んでいますから、これまでの補完的要素の強い散策行程になりました。


しかしまあ結果からいうと、補完しきれませんでした(´-`;)
桜といい、これはきっと「また来てね!」というメッセージに違いない。そうとしか考えられない(^^;

5:50 弘前城

桜に期待できないことは分かっていましたが、それでも予定通り朝駆けを敢行。東門より入城です。
さすがにこの時間ですから観光客は少ないです。少ないとはいっても、やはりこの時間にしては多いわけで、満開であればもっと増えるのでしょうね。リベンジの際はもっと早めに来る必要がありそう。・・・大変だ!(°°;)


東内門を経由して、


二の丸から本丸を目指します。


定番ですが、下乗橋から天守を撮影。


早朝なので本丸も無料。さくらまつりの期間中は、(今年から)7:00-21:00が有料時間帯*1で、それ以外はフリーパス。
本丸のシダレザクラはまだ何とか頑張っていましたが、まあ1日目のときに比べると見劣りするわけです。



桜に替わって期待を寄せていたのは、本丸の西側に見える岩木山の雄姿。これまで弘前城からその姿がくっきりと見えたことがなかったので、今度こそはと思ってきたのですが・・・ん、うーん、微妙なところです。残念ながら朝は薄曇りだったので・・・30分くらいは粘ったんですけどねぇ(^^;


亀甲門(北門)から城の外に出ます。

7:00 石場家住宅

亀甲門向かいの酒屋さん。重要文化財です。
この時間だと店は開いていないので外観撮影だけ。電線電柱が邪魔していて、相変わらずここは上手く撮れません(-"-;)

7:25 石戸谷家住宅

城の北西に向かい、富士見橋を渡って岩木川を越え、やって来ました。
市指定有形文化財。詳しい情報が無いので、如何せんハッキリしませんが、たぶんここでしょう。

8:25 禅林街(長勝寺構)


弘前城の南西部にやって来ました。赤門と黒門(市有形文化財)がお出迎え。


黒門の先には栄螺堂(市有形文化財)。


一直線に続く道路の両側に寺院がズラリと並ぶいわゆる寺町。要害の地であったことから、出城としての役割を担い、長勝寺構とも呼ばれました。国指定史跡「弘前城跡」の一部となっています。

8:40 長勝寺

禅林街(長勝寺構)の西奥に鎮座する藩主津軽家の菩提寺。2度目の訪問です。立派な三門重要文化財)をくぐって境内へ。


今回再訪したのは、前回修理中だった本堂(重要文化財)の工事が終わったものと思ってのことでしたが、私の勘違いだったようです。・゚・(ノД`)ウワーン
工事は今年10月までかかる模様。弘前城の桜についで持ち越しの課題となりました。



前回見学できた津軽家霊廟も立ち入れず。あんまりなので、せめてもの慰みに蒼竜窟とその内部に安置されている三尊仏及びその厨子堂(県重宝)を撮り直し。前回より上手く撮れたんじゃないかな(^^;




次いで境内の北側へ。忠霊塔の先に展望広場があり、ここからも岩木山が望めます。しかも先ほど弘前城で眺めたときより断然クッキリ! いつの間にか青空が広がっていました。

9:10 隣松寺

前回見つけられなかった久祥院殿位牌堂(県重宝)をまた探しにきましたが、やっぱり見当らず。青森県のサイトには「公開」とあるんですが、どういうことなのか? 「非公開」なら諦めもつくのに(^^;

9:30 弘前りんご公園

市街地から離れており、普通は歩いてくるような場所じゃないですが、バスが少ないので仕方のないところ。禅林街から約20分ほどなので、まあ個人的にはそれほど苦にはならず。
それにこんな場所ですからちょっとしたピクニック気分。


おっと、ここもまた岩木山のビュースポットですよ!
やっぱり岩木山にはりんご果樹園との組合せが一番マッチしてるかも。しかも山頂の雪が残っているこの時期がベストでしょう。


園内のすり鉢山から眺める岩木山もステキ。予想外にいい景色を見られたのでテンション上がりました。弘前城でのモヤモヤした気分も吹き飛ぶくらい('-'*)



園内に移築された津軽のりんご農家、旧小山内家住宅。市指定有形文化財
本来のお目当てはこれ。見学無料。

10:40 新寺町

30分近くかけて歩いてきました。
交通量が多いせいか、禅林街に比べると趣に欠ける点は否めません(^^;

10:50 円明寺

新寺町の寺院。前回修復工事中だった本堂(県重宝)ですが、こちらは無事工事を終えていて、ようやくひとつ補完に成功しました。

10:55 袋宮寺

同じく新寺町の寺院で、本堂は県重宝。
こちらは前回何事もありませんでしたから、再訪する必要はなかったのですが、なんとなく(^^;

11:00 旧青森県尋常中学校本館

弘前高校の敷地内にある県重宝の建物。
前回、正面を撮影できなかったので再訪したのですが、今度は駐車に邪魔されてorz

11:25 弘前厚生学院

新寺町を離れて東へ。こちらはついでに立ち寄ったのですが、門に「関係者以外立入禁止」の文字が・・・前回はこんなの無かったような。見落としていただけなんだろうか?
しかしここの旧弘前偕行社(重要文化財)は、平日なら公開しているそうで、しかも内部も見学できる模様。この日は休日(昭和の日)なので残念ながら見学は叶いませんが、機会があれば訪れたいと思います。

11:30 旧藤田家住宅(太宰治まなびの家)

太宰治が旧制弘前高校在学中に下宿生活を送った家。市指定有形文化財
バイパス開通工事に伴い、弘前厚生学院の東隣に移築されました。昨年来たときは既にここにあったようなんですが・・・まったく気が付かず(^^;


入館無料ですが、他の観光スポットと離れすぎているせいか、他に観光客はいませんでした。


2階にもあがれます。


2階にある太宰の居室。広くはありませんが、南側に窓が多くて日当たりは良さそう。

12:00 旧制官立弘前高等学校外国人教師館

弘前大学文京町キャンパス北東隅の建物。国登録有形文化財
太宰治まなびの家で貰ったパンフレットに紹介されていたので、やって来ました。公開は平日のみのため外観だけ撮影。



この後、中央弘前駅周辺まで戻り、繁華街で昼食。

13:00 百石町展示館

散策を再開し、まずはこちらへ。旧青森銀行津軽支店(市有形文化財)です。


ここも入ったことがなかったので、入館してみると、何やらイベントをやっているようです。どうも場違いな気がしてそそくさと逃げ出してしまいました(x_x)

13:15 旧東奥義塾外人教師館


続いて追手門広場へ。ここももう3度目になります。県重宝。


しかしここも内部は未体験。入館無料ですし、折角ですから入りましょう。


1階はお洒落なカフェになっていて立入づらかったので2階へ。
寝室に、


書斎に、


ブランコのあるベランダ。どれもステキですなー。

13:45 旧弘前市立図書館

旧東奥義塾外人教師館のお隣へ。県重宝。




やはり内部は未見学なものですから、中に入ってきました。こちらも入館無料です。

14:30 藤田記念庭園

弘前城の南西に隣接する大正時代作庭の庭園。入園料300円。



登録有形文化財の洋館。喫茶室になっています。ちなみに洋館の見学のみなら無料です。



こちらは和館。同じく国登録有形文化財


池泉回遊式の日本庭園。


こんな本格的な滝まで備えています。

15:55 旧青森県尋常中学校本館

時間が余ったので、もしかしたらと希望を抱いて再びやって来たのですが、またもやダメでした。運に見放されている感じ(x_x)

16:00 最勝院


そんな傷心を癒してくれたのがここ最勝院。


五重塔重要文化財)と桜のコラボ!


ちょうど陽も傾きかけていたので、逆光を使った撮影も楽しめました(^_^)v

16:30 百石町展示館

最後にもう一度こちらに立ち寄ってみると、イベントは終了していました。
補完しきれず、次回訪問に持ち越しとなったところも多いですが、最後はささやかながらも締まったので、めでたしめでたし、ということにしておきましょうf^^;)



さて、夕食の後、街の方が騒がしいので行ってみるとどうやら祭りの様子。暫くするとねぷたがやって来ました。なかなかの迫力です。カメラを持って出なかったのが悔やまれます。
きっと本番の夏はもっと凄いのでしょうけど、思いがけずその迫力に触れられたのは良かった。ちなみにこの祭り、「情報発れ弘前2008」というのだそうで、道理で情報発れ(じょっぱれ)の文字をよく見かけたわけだ。でもこれ、他県の人間には振り仮名がないと読めないよ(^^;

*1:通常時は9:00-17:00。冬期は全日無料。