日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

霊場の思想/佐藤弘夫/小学館

霊場の思想 (歴史文化ライブラリー)

霊場の思想 (歴史文化ライブラリー)

歴史文化ライブラリーの一冊。2003年刊行。
id:Bi-myoさんにオススメいただきまして、遅くなりましたがなんとか読み終えました(;^_^A
既読(のハズ)ですが、所持していたことすら忘れていたような状態ですから、当然ながら内容など覚えているわけもなく(;゜ω ゜)完全に読んだ端から忘れてますな。
こういう事態をなくすためにブログを始めたのですが・・・まあ、この本を読んだのはブログを始める前ですし(-_-;)


さて、いま改めて読み直してみると、結構面白く興味深い内容でした。
霊場をめぐりつつ、古代・中世の宗教思想史を体系的にまとめてくれているので読みやすいし分かりやすいですね。また、中尊寺にある奥州藤原氏のミイラが、往生信仰によるものではなく、祖師信仰によるものだ、という推論も何だかミステリー仕立ての謎解きのようで楽しいですし、説得力もありました。


本書で紹介されている霊場は全部で11箇所。2003年当時はどれひとつとして訪れたことはありませんでしたが、この4年間で中尊寺立石寺延暦寺元興寺極楽坊・多武峰と、半分には満たぬものの5箇所を探訪しています。その辺の差が本書に対する理解度の差に繋がったんでしょうね、きっと(;^_^A