日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

紅葉の長瀞散策/長瀞町・寄居町

京都の紅葉が見られないなら、せめて近場で紅葉を満喫したい!ということで県内屈指の観光地長瀞へ行ってまいりました。

9:05 長瀞駅到着

高崎線秩父鉄道を乗り継いで1時間半、埼玉県屈指の観光地にやってまいりました。実はもう1本前の列車に乗って8:30に到着する予定だったのですが・・・寝坊しちゃいました(x_x)
しかしなんですな、長瀞来訪は初めてになります。県内とはいえ、秩父地方は子供の頃に1度訪れたきりですし、まさに近くて遠い場所。お陰でちょっとした旅行気分に浸れます(^^;
そういえば秩父鉄道に乗るのも初めて。秩父路遊々フリーきっぷ(1400円)を利用しました。



9:10 長瀞(岩畳)

荒川の急流によって生み出された岩場と断崖が織り成す景勝地。岩畳の北端が一番のビュースポットでしょう。
天気に恵まれたとはいえ、まだ冷え込みが厳しい時間帯にも関わらず、既に多くの観光客で賑わっていました。やはり出遅れたのは痛かったか・・・でもまだこの時間はタイミングを見計らえば、何とか上手いこと撮ることが可能で助かりました(^。^;)


長瀞といえばやっぱりライン下り。乗りませんでしたけど。


荒川の水がこんなに澄んでいるなんて!
普段、下流の淀んだ水しか見ていないので驚きです。


10:00に近づくにつれ、気温が急上昇。さっきまでの寒さが嘘のようです。あんまり気温の変化が激しいとへばりやすくなるんですけどー。

10:25 長瀞(蓬莱島)

岩畳を離れ、北に向かって歩いていきます。そして金石水管橋を渡って対岸へ。
その金石水管橋から見下ろす眺めは抜群です。しばし眺めていると川の向こうから近づいてくる影を発見。ややっ、あれは!


そうです、ライン下りの舟です。ゆっくりと進むその姿に何とも言えぬ風情が感じられます。


さて蓬莱島ですが、金石水管橋より南に向かって左手がそれにあたります。ただ、いまひとつ整備されておらず、周囲に人影もなく、何となく不安に駆られたので深入りせずに引き上げました。

10:50 長瀞自然のみち

長瀞トンネルを走る県道から分かれて川沿いの自然豊かな遊歩道を歩く。対岸の岩畳の賑わいぶりに較べて、こちらは人影もほとんどなく静かなもので、のんびり散策するには打ってつけ。ところどころで紅葉・黄葉を鑑賞することもできます。


道は全般的に木々に覆われていて周囲の見通しが利きませんが、対岸の岩畳を見渡せる場所が一箇所だけありました。秩父赤壁と呼ばれる断崖の真上あたりになります。
眼下に広がる岩畳の規模に驚嘆。こんなに広かったんだ・・・さっき見てきた、歩いてきたのはホンの一部だったのね。

11:30 長瀞(紅簾片岩)

親鼻橋にようやく到着。気温の上昇と空腹でヘロヘロ気味でした(^^;
ともかく荒川を再度渡ります。橋の西側に一際目を引く巨岩・紅簾片岩が鎮座しています。

11:40 金崎古墳

12:20 月の石もみじ公園


早めに昼食を摂ってエネルギー充填。元気を取り戻して再出発です。
長瀞自然の博物館とそのすぐ目の前の月の石もみじ公園では紅葉まっさかり。本数は多くありませんが、キレイに色付いていました。


ただし、その分だけ人出も多くなるわけでして。特に色付きの良い場所には三脚を構えたカメラマンが群がっていました(^^;

12:45 長瀞(岩畳)

先ほど対岸より眺めた岩畳を南側より縦断!
風光明媚なお陰で撮影に夢中だったのと、岩場のデコボコを歩くのがアスレチック感覚で楽しかったのとで、なんかあっという間に踏破してしまいました。


秩父赤壁と呼ばれる絶壁。


対岸の紅葉具合もナイス。朝は逆光でしたが、お日様が高くなったので陽の当たり具合もいい感じ。


次の目的地へと向かうべく土産物店や飲食店の集う通りを歩いていったのですが、物凄い混雑ぶり。一体ここはどこなんだ!(゜o゜)と思ってしまいました・・・まるで京都や鎌倉のような。先日の日光ですらこんなに混んではいませんでしたよ。長瀞恐るべし(^^;

13:25 長瀞町郷土資料館

旧新井家住宅(重要文化財)を見学すべく入館料200円を払って入場。
時間が無いので、資料館は見学せずに旧新井家住宅の写真だけササッと撮って風の如く去ります(^^;

13:40 長瀞駅出発

一旦、寄居へと引き返します。そのためのフリーきっぷ。
駅周辺は相変わらずの混雑ぶりも、電車に乗る人は少なく、車内は空いていました。寄居まで短い間とはいえ座れてラッキー♪

13:55 寄居駅到着

長瀞と違って紅葉スポットがないためか、駅前は至って静かなもの。
レンタサイクルが無いことと、時間的なことも考えて、鉢形城一本に絞ってじっくり散策することにしました。



14:15 鉢形城跡

5年ぶりの鉢形城。国指定史跡。


本丸跡は木立に覆われていて、変わらぬ古城の雰囲気です。


一方、二の丸・三の丸一帯は随分と様変わりしていました。発掘整備中だった5年前と較べると、見違えるほどキレイになっています。
土塁・空堀に芝生というセットは根城や九戸城と同様。中世城郭の復元方式として定着しているようですね。清潔感と開放感、そしてダイナミックで個人的には気に入っています。


鉢形城で特徴的なのはこの石積土塁。これもまた復元整備されたもので、川原石を積み上げた四段構えのなんとも珍しいものであります。

15:10 鉢形城歴史館

鉢形城の整備に伴い、外曲輪跡に建てられた施設です。入館料200円。
あんまり展示物がないですな。まあ私は模型があれば、それだけで楽しめるのですけど(^^;
企画展「後北条氏と印」が開催中でありましたが、文書マニアではないので、書状だ印判状だというだけでは萌えられません。もう少し何か興味を惹くようなツボがあれば良かったんですけど。

16:00 玉淀河原

早くも夕陽が山陰に沈みつつあるので早足でやって来ました。
長瀞同様、荒川の流れによって作り出された景勝地(県名勝)です。そして断崖の上に築かれたのが鉢形城。天然の要害ですね。

16:50 寄居駅出発

夜景を撮るべく長瀞へと戻りましょう。

17:10 上長瀞駅到着

長瀞駅のひとつ先で下車。月の石もみじ公園はこちらが最寄駅です。
改札を出ると見事なお月様がお出迎え。



17:20 月の石もみじ公園

昼間にも増して混雑しています!><
ライトアップ、キレイなんですけど、紅葉の量に比して群がる人々の割合が高すぎ。


少し風があるせいで、ズームでの撮影は葉がブレてしまいがちで難しかった。ISO感度を上げれば良かったのかもしれない・・・後の祭りですが(-"-;)

18:55 宝登山神社

痛み出した膝を引きずりつつ、頑張って歩いてきました(>_<)
最近膝の調子は良かったのだけれど、疲労に加えて朝と夜の冷え込みが効いたかな。
それはそうと、見事なメタセコイアです。


正直あんまり期待していなかったのですが、ここ(・∀・)イイ!
しかも観光客がそれほど多くないというのも嬉しいね。

19:35 長瀞駅出発

駅前は昼間とはうって変わって静かなもの。やって来た電車も空いていました。
結局、朝昼夕晩と4回乗車しましたが、ガラガラとまではいきませんが、いずれも座れましたし、空いていたと思います。あの長瀞の混みっぷりを考えるとちょっと不思議な感じすらしますが、それだけ車やバスの利用客が多いということなんでしょうね。本数は少なめだけど、長瀞観光には秩父鉄道がオススメですよ!