日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

秋の日光/1日目/古河市・日光市

「ライトアップ日光2007」に行ってきました!

8:50 古河駅到着

大宮から快速ラビットに揺られること約30分。宇都宮線沿線で唯一茨城県の街にまずは立ち寄ります。
本来はまっすぐ日光へ向かいたいところですが、早朝に出ても到着する頃には既に観光客が大勢押し寄せているだろうことは、前回2年前の体験からいっても想定できるわけで、そうなるとどこかへ立ち寄ってからライトアップ観光へ向かうのが賢明だと判断。といっても小山・宇都宮は今春だいたい巡りましたし、他に半日を費やせそうなところとなると自動的に古河に落ち着きました。
ちなみに古河には何度か来ておりまして、観光目的だけでもこれで3度目。ただし過去2度は写真を撮っていないので、改めて街をひとめぐりしようというわけです。駅構内の観光案内所(9:00オープン)でレンタサイクルについて尋ね、駅前西口の自転車預かり所へ。表には出ていませんがこちらでレンタサイクルを取り扱っていましたので利用。2時間200円から1時間ごとに100円。



9:20 鮭延寺

古河駅より南下、国道4号と国道354号が交わる大堤交差点の先。
陽明学者熊沢蕃山の墓(県史跡)があります。幕政批判を行ったため古河藩にお預けの身となり、当地で没しました。

9:40 古河公方館跡(古河総合公園)

この日は「古河よかんべまつり」の開催日。出店が立ち並び、ひとがいっぱい。まあ事前に知っていたのでこの状況は想定内。


まずは、移築された民家の旧飛田家住宅(重要文化財)を見学。
この辺りは祭りの会場から離れているので静かなものでした。


続いて同じく移築民家の旧中山家住宅(県有形文化財)。って、あれ?煙が・・・もしや火事かと辺りを調べてみましたが特に何かが燃えている様子はなく、靄が滞留しているだけみたい(^^;


旧中山家住宅の西側に古河公方館跡(県史跡)の石碑が立っています。
古河公方は古河城に拠ったのですが、こちらは別館で通称を「鴻巣御所」。特に初代足利成氏は古河城に移るまでここを居館としていました。
遺構ですが、堀切・土塁らしきものが若干。


古河公方館跡から御所沼を挟んで公園の北側には最後の古河公方足利義氏墓所があります。
といっても彼の墓は小さな塚と大正十五年に建てられた墓碑なんですが。


園内にはコスモス畑があって見頃を迎えていました。祭りの見物客は出店やステージ周辺に群がっているので、じっくりと撮影に没頭。
結局のところ祭りの影響はさほどありませんで、結果オーライってとこでしょうか(^^;

10:45 松月院御所塚

市指定史跡。
古河総合公園を突っ切ればすぐなんですが、混雑のためやむなく迂回。

10:55 永仙院跡

永仙院歴代住持の墓(市史跡)。

11:05 古河城本丸跡

永仙院跡からまっすぐ西へ進んで突き当たりの土手の上、標柱がポツンと侘しげに佇んでいました。
古河公方ゆかりの城であり、江戸時代には土井利勝ら譜代大名の実力者が入れ置かれた名城も、渡良瀬川改修により現状はご覧の通り見る影もありません(ノД`)


余談ですがこの土手はちょっとした思い出の地でもあります。高校の行事で、浦和から古河までの50kmマラソンがあったのですが、その最後の難関がこの土手です。行けども行けども終わりが見ない土手、無間地獄のようでした。当時は苦しめられましたが、それも今ではいい思い出。ひさびさにこの地に立って懐かしく眺めました(´ー`)
後で知ったのですが、今年は翌4日に開催されたそうです。読売新聞の埼玉版に記事が出てました。惜しい!1日ずれていればねぇf^^;)

11:15 鷹見泉石記念館

市街地に戻ってきました。古河歴史博物館周辺は風情があって好き。
その古河歴史博物館には寄らず、向かいの鷹見泉石記念館へ。入場無料。


蘭学者で古河藩家老を務めた鷹見泉石の旧宅。鷹見泉石と聞いてもピンと来る人は多くないでしょうけど、渡辺崋山筆の「鷹見泉石像」は教科書などで誰しも目にしたことがあるハズ。

11:35 福法寺

旧古河城乾門(市有形文化財)が山門として移築されています。

11:40 鷹見泉石生誕地

11:45 古河城御成門

遺構も石碑もありませんが、付近には家老屋敷の長屋門や土塁が残っています。

11:55 古河城追手門跡

石碑と説明板があります。

12:00 正定寺

古河藩主土井家の菩提寺
境内には赤門の他に、土井家江戸屋敷から移築された黒門(市有形文化財)もあります。


本堂前に鎮座する大老土井利勝像。少しぽっちゃりめ。


墓地の奥には土井家墓所(市史跡)。土井利勝夫妻が眠ります。

12:15 隆岩寺

古河城主小笠原秀政が岳父である岡崎三郎信康(家康の長男)の菩提を弔うために建てた寺院。
墓地にはその信康の供養塔と、秀政の父である小笠原貞慶の供養塔(市史跡)があります。
ちなみに小笠原貞慶・秀政父子は、大河ドラマ風林火山』に登場した小笠原長時の三男と孫に当たります。彼らによって小笠原家は見事に再興されたわけで、目出度し目出度し。

12:30 頼政神社

その名のとおり源頼政を祀る神社。伝承では、頼政の郎党下河辺行義(行吉)が自害した主人の首を持ち帰り、塚を築いて葬ったという。ただ、それは現在地ではなく古河城内で、やはり渡良瀬川改修のために神社は当地へ移されたということです。

12:35 永井寺

古河藩主永井家の菩提寺。読みは「えいせいじ」。
永井家墓所など、墓地には3つの市指定史跡あり。

12:55 雀神社

結構大きな神社で、境内は七五三詣で賑わっていました。
市指定有形文化財の社殿前は着飾ったちびッ子と父母たちの撮影会場と化しおり、入れ替わり立ち替わりなので、文化財撮影に勤しめるタイミングは皆無・゚・(ノД`)・゚・


仕方ないので、社殿脇で開かれていた菊花展の作品を載せておきます(^^;

13:20 本成寺

法清院殿の墓(市史跡)を見学。法清院殿は古河藩主土井利隆の側室で、土井利益の生母。

13:25 正麟寺

鷹見泉石の墓(市史跡)を見学。
この他、同じく市指定史跡の河口信任の墓、小出重固の墓があるハズなんですが見当たらず。墓地を一回りしたんですけどねぇ・・・もう一回りする元気もなく(;´д`)


エネルギー補充のためここでランチタイム。古河名物のうなぎ(゚Д゚)ウマー!

14:15 大聖院

自転車を返却してから古河最後の目的地へ。レンタサイクルは結局5時間利用で500円なり。
古河藩主土井家の家老を代々務めた小杉家の墓所があり、そのうち小杉監物の墓・小杉元卿の墓の2つが市指定史跡。さらに2つの市指定史跡があるハズなんですが・・・墓地広いうえにだいぶ込み入っているのでここでも白旗を挙げました(;´д`)/~

14:35 古河駅出発

ちょうどやってきた宇都宮行きに飛び乗っていざ日光へ。
宇都宮駅日光線に乗り換え。

16:15 日光駅到着

東武日光に較べてローカルちっくな駅でした。Suicaも使えませんし(^^;
でも駅舎はモダンで味わいがあって好きです。


ひとまず宿にチェックインを済ませ、暗くなるのを見計らってからお待ちかねのライトアップ撮影へ出発!o(^-^)o
陽が沈んで急速に冷え込んできたので、しっかり上着を着込んでおきました。


国道119号を日光山内に向かって歩いていきます。日光山内の入口に架かる神橋にたどりつくと、既にライトアップは始まっていました。神橋は帰りにも通るので、ここではウォーミングアップ代わりに数枚撮るだけにしてひとまず先を急ぎます。


「ライトアップ日光2007」は、11月2日から4日にかけての3日間開催され、この日はその2日目でした。毎年紅葉に合わせて開催され、年ごとに時期が異なるようなので注意。
会場は東照宮輪王寺二荒山神社のいわゆる「二社一寺」です。

17:35 輪王寺

日光開山の祖とされる勝道上人の像から撮影スタート。




ライトアップ箇所は、本堂(三仏堂)・鐘楼・護摩堂、そして護摩堂脇の紅葉。
三仏堂は改修中(〜平成21年)で魅力は三割減って感じ(-_-;) 鐘楼の写真は絞りが強すぎたかも、ちょっとけばけばしいかな(・・;) 紅葉はナカナカ。ここが実質唯一の紅葉ライトアップでした。

18:10 日光東照宮

結構多くの人が訪れていました。それでも思っていたほどではなく、混雑ぶりでは昼間には敵いませんね。というか昼間が混みすぎなんですけど(^^;


ライトアップ箇所は、石鳥居そして五重塔と表門。門扉は閉じられているので中には入れません。陽明門のライトアップをちょっぴり期待していたんですけど。残念(;^_^A

18:40 二荒山神社


ライトアップ箇所は、楼門・拝殿・神門。


そしてもうひとつが神楽殿。この日はライブステージとなっていました。
しかしこう寒いと演るほうも見るほうも大変です。撮影で動き回っている間はあんまり感じないんですけどね(^^;

19:10 輪王寺常行堂・法華堂

こっちは人も少なめでいい感じ。照明を逆光にして撮ってみたら、結構面白い感じに出来上がりました。


この先の大猷院霊廟では、仁王門がライトアップされていました。近寄れないのが残念。

20:30 二荒山神社神橋


最後はここで〆。ひさびさに心ゆくまで夜景撮影を堪能しました(^ー^)
神橋のライトアップは常時行われているみたい。