日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

東北旅行/3日目/大崎市・涌谷町

温泉でリフレッシュして迎えた最終日は明け方より雨。しかし出発時には上がってくれたので、なかなか幻想的な風景に出会えました。

8:00 鳴子温泉駅出発

歩いていくにはちょっと遠い鳴子峡はまたの機会にして、まだ静かな温泉街を歩いて駅へ。
当駅発車の小牛田行きに乗り込む。車内はガラガラ。

8:25 有備館駅到着

8:30 有備館

駅のすぐ目の前。岩出山1万5千石の領主伊達家*1の学問所。
国指定史跡および国指定名勝。入館料300円。


まだ開館したばかりで建物が開いていないというので、先に庭園を散策。
少し色づいてきたかな。しばらくすれば、きっと見事な紅葉が見られるんでしょうね。でも、これもまた良しかな。


コスモスと・・・えっと、何だろう?



雨上がりのしっとりとした池泉庭園を満喫。


主屋は開放感があります。


窓の向こうに池が見えるというのが粋だね。癒されます('-'*)


主屋縁側からの眺め。木々の向こうは岩出山城です。
次はその岩出山城へと向かいます。

9:30 岩出山城

伊達政宗が大崎葛西領への移封後、仙台築城までの間、居城とした山城。
なんとか撮影できた遺構はこの土塁くらい。曲輪はでかすぎるし、曲輪間の高低差も自然地形のようだし、撮っていてもいまひとつ燃えん。


伊達政宗像。青葉城の騎馬像の印象が強いせいか、政宗といわれても違和感が拭えない(;^_^A


北側の曲輪からの眺め。あんまり高くないとはいえ見晴らしはいい。

10:20 有備館駅出発

やって来た列車を見て驚く。満員だ!
鳴子温泉の宿泊客がこの時間に押し寄せたのでしょう。ガラガラだった朝とのギャップが凄い。
古川駅で大半が下車。

11:10 小牛田駅出発

石巻線に乗り換え。

11:20 涌谷駅到着


11:30 千石家薬医門

涌谷大橋を渡って、川沿いを北に向かって歩いていき、しばらくすると茅葺屋根の門がポツンと立っているのが見えてきます。
涌谷伊達家宿老、千石家の屋敷門です。町指定有形文化財

11:35 涌谷要害

涌谷2万2千石の領主涌谷伊達家(亘理氏)の居城。
模擬天守涌谷町立史料館)はともかく、隣の太鼓堂(町有形文化財)は天保年間に建てられた現存建築物。これを見るだけでも充分だったのですが、時間に余裕があったので史料館にも立ち寄ってみました。入館料210円。
天気が悪いとはいえ祝日にも関わらず他に客はなし。史料館で受付をしていたおじさんが付ききりで解説してくれました。しかし、ひさびさの客だったのか、おじさんが段々ヒートアップしてしまって、いつの間にか予定時間をオーバー(^^;
慌てて辞去いたしました。

12:35 神明社

長床の奥に見える拝殿(旧妙見宮本殿)が県指定有形文化財
さて、時間にゆとりがなくなった上に、小雨がパラついてきてしまうダブルパンチ。こんなときに限って、目的のブツは山腹にあるんです(;´д`) いつもなら何ということのない石段も非常に長く感じました・・・。

12:45 見龍寺

涌谷伊達家の墓所(見龍廟・町史跡)があります。特に見龍院霊屋*2は県指定有形文化財
門が閉まっていますが、予め史料館のおじさんから聞いていたのでそのことは織り込み済み。そして見学するときは、お寺に頼めば開けてもらえるよ、というアドバイスどおりにお寺の入り口のチャイムを鳴らしました・・・が、反応なし!(・_・?)アレレ
もう一度鳴らしてみましたがやっぱり反応はなく、どうやら留守の模様。ツいてないなあ、もう(;_:)

13:25 涌谷駅出発

13:40 小牛田駅出発

この後は松山町駅で降りて、茂庭家霊屋(県有形文化財)を見学しようと考えていましたが、ショックを引きずっていたので、そのまま仙台に向かいました。ここもまた駅から遠いので、体力的なことも考慮。お腹も空きましたしね(^^;

15:30 仙台駅出発

駅ビルで牛タンを食して満足したので、そのまま新幹線に乗って帰還(笑)



うーん、今回の旅を振り返りますと、ひと言で言ってグダグダでしたね(^^;
原因を分析すると、もちろん食事のこともありますが、一番はインターバルが短すぎたことでしょう。やはり半月では気力・体力ともに充電不足。それと足りないエネルギーを補うような萌えポイントを欠いたことも大きいか。三連休パスを有効利用しようとして移動距離を重視しすぎたかも。
反省点は今後に活かしたい。

*1:仙台藩主伊達家の一門

*2:見龍院は、伊達騒動の当事者で原田甲斐に殺害された伊達安芸宗重の法名