日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

滋賀旅行&名古屋岐阜/5日目/安土町・東近江市・彦根市

3年ぶり*1の安土へ。しかし今回は安土城観音寺城も登らないという、安土観光ではありえない行程です(笑)
まあどちらも2度訪問していますし、残暑厳しい中をまた登るのは嫌だ、ということでパスしました。それよりも周辺の文化財撮影に重点を置いた行程になっています。それに周辺をウロウロしていれば、山城ですから嫌がおうにも目にするわけで。



8:30 彦根駅出発

8:55 安土駅到着

駅前に立つ信長公に挨拶してスタートです。
まずはレンタサイクルで自転車を借りましょう。レンタサイクルショップは3つあるのですが、ひとつは休業中、ひとつは店員さん不在ときて、自動的に前回利用した話の長いおっちゃんの店でまた借りることなった。相変わらず話が長い(笑) そして「その話、前にも聞いたよ」と言えない自分(苦笑)
それと前回は1日1500円で電動自転車が借りられたんですけど、今回は普通の自転車で3時間1000円、1時間超過300円だって。1時間分オマケしてもらいましたが、それでも1300円。値上がりしたんか?それともその辺テキトーなのか?

9:25 浄厳院

重要文化財の本堂と楼門。
前回も来ていますが、駅から近いので写真の撮り直しのため訪問。天気も良いし、前回とは比べものにならぬ出来映えですわい。



東方を望むと遠くに繖山山系が見えます。左の小山が安土山(安土城)、右が繖山(観音寺城)。それにしても今日もエライ天気が宜しいですなー。

9:40 沙沙貴神社


ここも前回来ていますが、社殿8棟が県指定有形文化財と知らず、撮り逃しが多いので再訪問しました。
あー、しかしその内のひとつ中門の写真を撮り逃した模様です。ダメじゃん(×_×;)

10:00 旧伊庭家住宅

ヴォーリズ設計の洋風住宅。町指定有形文化財
9月16日〜11月25日までの日曜に一般公開中、ということで一昨日に行けば内部見学できたのですが、まあ仕方ないですね。
それよりも木々に遮られて、外観を写す撮影ポイントが見つけられなかったのが心残り。

10:20 奥石神社

安土町役場前を過ぎ、国道8号に出て1kmほど東進。国道8号は交通量が多いくせに歩道もなく、マジ危険。大型トラックがびゅんびゅん通り過ぎていくし。レンタサイクルで来る際は避けた方がいいです。
とにかく無事に到着。境内の森は、歌所として平安時代から知られた老蘇森(国史跡)。往時は大森林だったそうですが、今はそれほど珍しくない規模に縮小されています。


神社本殿は重要文化財



観音寺城を南より見上げつつ、次の目的地へと向かいます。

11:00 瓢箪山古墳

国指定史跡。撮影ポイントが見当たらないんですけど・・・石碑くらいはあるかと思っていたのに。

11:25 桑実寺

8年ぶりの訪問。前回は桑実寺経由で観音寺城へ向かったので、通過点としてしか見ていませんでしたが、今回は目的地としての訪問です。
まずは長い石段を登っていきましょう。長いけど長命寺ほどではないかと。段数は分かりませんが、疲労度からそう判断されます。それに観音寺城に向かうのであれば桑実寺まではウォーミングアップに過ぎませんしね。



山腹の境内に到着しました。拝観料300円。拝観せず観音寺城に向かう場合も境内を通過せねばならないので、たぶん拝観料が必要だと思われます。要注意。
あまり広くない境内に、デンと鎮座するのが重要文化財の本堂。汗が引くまで堂内で涼んでました。
平日ということもあって境内には他に観光客はおらず、蝉の鳴く声だけが聞こえてくる。心地いい静けさ。


境内より観音寺城方面を望む。正直、これからあそこを登らなくていいのだと思うと気が楽ですね(^^;


ふと空を見上げると飛行機雲が青空にかかる。そろそろ下山しようか。

12:15 近江風土記の丘

安土城考古博物館を中心とする歴史公園です。
園内に移築された旧柳原学校校舎(県有形文化財)と旧宮地家住宅(重要文化財)。


晴天に緑の芝生が気持ちいいなー♪
向こうに見えるのが安土城考古博物館です。


その安土城考古博物館。本日は休館。
他の施設もすべて休館なので園内はとても静か。ちょっと寂しいくらい('';)


旧安土巡査駐在所(国登録有形文化財)の横を走るサイクリングロードを進みます。


すると北腰越峠に出ます。ここは安土山と繖山とを結ぶ鞍部に当たる場所。下には東海道線が走っていて、写真の先は安土駅方面です。
ここから左手に進むと安土城に出ますが、右手に進んで旧能登川町へ。

12:35 超光寺

これより東近江市(旧能登川町)。
表門(県有形文化財)は、縈見寺裏門を移築したもの。縈見寺は織田信長安土城内に建て、廃城後は現在に至るまで安土山を所有してきた寺院。幕末の火災を焼け残ったのは三重塔と仁王門だけかと思っていましたが、もうひとつあったんですね。

12:45 伊庭御殿跡

朝鮮人街道を北へ進んでやって来ました。
前日の水口城と同様、徳川将軍家の上洛御殿として築かれたものです。いまはただの野原になっていて泣けます(;_:)
いちおう石垣が僅かながら残存しているのですが、藪が覆い茂っていて、写真に撮れたのはこれのみ。

13:00 大浜神社

県指定有形文化財の仁王堂。三方に壁がない、何だか不思議な建物です。現在は祭礼の場として使用されているそうですが、もとは仏堂だったとか。当時は壁や扉があったのかしら?



(写真左)伊庭内湖。気持ちのいい風景なんですけど、湖岸は風が強くていけません。
(写真右)伊庭内湖に注ぐ須田川と、繖山山系。思えばあの山の裏側(奥石神社)から来たんですよね・・・(^_^; アハハ

13:25 大中の湖南遺跡

国指定史跡。干拓された大中の湖で発見された弥生遺跡。
しかし辺り一帯は藪に埋もれていて足を踏み入れるどころでは・・・復元された竪穴式住居もご覧のとおり(^◇^;)



そろそろラストスパート。安土山に向かって颯爽と走ります。安土山の北側から東側を眺めつつ、北腰越峠へ出て安土城大手口へ。

13:40 安土城大手口

折角なので来ちゃいました。3年前には工事中だった大手口がガラッと変わっていてビックリ。石垣と虎口が整備されたんですね。


でも今回の見学はここまで。
大手口の先には小屋と木柵が設けられ、昨年より有料化となったのでした。

14:00 新宮神社

安土城築城以前からの神社。本殿・拝殿が町指定有形文化財です。
写真は茅葺き屋根の美しい拝殿。

14:10 活津彦根神社

こちらも安土城築城以前より存在した神社。本殿が町指定有形文化財です。


最後に西の湖を眺めて、引き上げます。
なんだかんだで安土にはまた4・5年くらいしたら来るかもしれない(^^;

14:50 安土駅出発

15:10 彦根駅到着

駅前で遅い昼食を摂ったあと、夜に備えて一旦宿へと戻ります。



18:05 彦根城佐和口

夕暮れの時刻。まずは玄宮園へと急ぎます。

18:30 玄宮園

開催されていた「玄宮園で虫の音を聞く会」の開門時間ピッタリに到着。入場料500円。


撮影もそこそこに天守撮影スポットへ急行。


キタワア.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*.
10倍ズームだとここまで寄れるのが嬉しいね♪
そして、昨秋*2の赤いライトアップ*3に続いて、白いライトアップ、両方の撮影に成功です。また、白いライトアップの撮影に失敗した3年前のリベンジも果たせました(;_;) 思えばあの失敗がきっかけとなって、夜景撮影にハマるようになったわけで・・・感慨深いものがあります。


だんだんと周囲に人が増えてきました。しかし平日だからかあまり人出は多くありません。虫の音を聞くには最適の環境かと。
こっちは撮影に熱中しているので、そんな優雅な状況にはないんですが(笑) まあ雰囲気は味わえました。


いつしか月が天守の真上に! いいねぇ、絵になるわぁ。




今回もいっぱい撮りましたよ♪
おかげでいつの間にか1時間半も経ってました。そろそろ引き上げるとしましょう。

20:10 彦根城佐和口

今年もやってます「ひこね夢灯路」。

20:20 彦根城表門口


「ひこね夢灯路」は12月2日までです。昨秋と特に違いはないみたい。でも楽しーな♪
それに昨秋はまだミニ三脚を使用していたので、撮影に苦労しましたけど、今回は普通の三脚ですから格段に楽ちんになりました。機材は進化しているわけですが、腕前の方はどうでしょうか?``r(^^;)ポリポリ

20:35 旧西郷屋敷長屋門

今宵はこれにて終了。翌日のメインイベントに向けて英気を養うべく、この後は京橋口から夜の夢京橋キャッスルロードへと繰り出したのでした・・・。