日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

滋賀旅行&名古屋岐阜/4日目/長浜市・甲賀市

本日の目的地ですが、まずは琵琶湖に浮かぶ竹生島、そして東海道の宿場町で城下町の水口。両者の位置はかけ離れていて、時間的に非効率的なのですが、経済的効率性を優先させた結果こうなりました(^^;
というわけで、まずは近江鉄道彦根駅の改札口へ行って、S・Sフリーきっぷ(550円)を購入。土日祝日利用可の1日乗車券です。それだけなら普通のフリーきっぷですが、各種施設での割引特典が付いているのがお得!
きっぷ自体にはそれが明記されていないので、利用される方は事前にサイトで確認しておくと良いですよ。


フリーきっぷ割引施設(近江鉄道)

9:00 彦根駅バス停出発

竹生島行き観光船の発着点である彦根港までは無料シャトルバスが出ています。
発車予定時間ギリギリにバスはやって来て、すぐさま出発。念のため駅前の観光案内所で確認もしていたのですが、他に待ち合わせの客もいないし、本当に来るのかどうか心配で胃が痛くなりましたよ・・・(>x<;;
バスは一旦、郊外の彦根プリンスホテルへ向かい、そこで客を拾ってから彦根港へ。出航10分前に到着。

9:30 彦根港出発

竹生島行き観光船オーミマリンに乗船です。通常は往復3,300円のところ、S・Sフリーきっぷの特典割引で1,950円に。お得!
既に乗船は始まっていました。思ったより乗客が多い。朝一の便とはいっても、そんなに早い時間ではないし、しかも祝日で天候にも恵まれ、と好条件が重なりましたからね。甲板も人が多いですが、そんなに混んでるわけではなく、撮影には大きな影響は無し。準備万端、さあ出発です。


お船に乗るのはいつ以来だろう? ほとんど乗ったことがないので色々と新鮮です。写真撮りまくり。ちょっと興奮気味だったかも(^^;
それにしても結構なスピードで走るんですね。もっとのんびり進むのかと思っていました。しかもその割には揺れが少ないし。いやぁ、すごいです。

10:15 竹生島到着

国指定史跡および国指定名勝の竹生島
定刻よりやや遅れて到着です。
入島料400円を払って寺社拝観へと参りましょう。

10:20 宝厳寺

石段を登って、本堂(弁天堂)・石造五重塔重要文化財)を経て三重塔へ。平成12年に再建されたもの。
三重塔の隣には宝物殿(入館料300円)があったので立ち寄りましたが、興味を惹くものはありませんでした。


宝物殿から降りていく石段は眺望がサイコー!


石段を降りていくと観音堂(重要文化財)の屋根、そして国宝の唐門が見えてきました。
唐門は京都の豊国廟から移築されたものと伝わり、桃山文化の代表的建築物です。


観音堂から都久夫須麻神社本殿へは舟廊下(重要文化財)を通ります。
舟廊下は秀吉の御座船の廃材を利用して作られたものと伝わります。


ちなみに舟廊下は懸造になっていて、下から見上げるとこんな感じ。

10:50 都久夫須麻神社

本殿(国宝)は伏見城遺構と云います。すごい桃山建築づくしだ・・・。


そして拝殿は名物かわらけ投げのスポット。崖下にみえる鳥居に向かって、願い事を書いたかわらけを投げるのだ。かわらけが見事鳥居をくぐれば願いが成就するのだとか。


同じく拝殿からは東方に山本山城が望めます。あちらからの眺めは実に素晴らしかったなぁ・・・そんなことを思い出して感慨にふけっておりました。

11:20 竹生島出発

1時間弱の竹生島観光を終え、帰路に付きます。さらば竹生島、また来る日まで。
そういえば波止場は結構頻繁に船が出入りしていました。長浜や近江今津からも船が出ているんですよね。一番近いのは長浜か。今度行くときは長浜からにしようか。


帰りも甲板で写真撮影。


ああ、あれに見えるは彦根城天守、そして西の丸三重櫓。
もうすぐ到着です。

12:05 彦根港到着

帰りも若干の遅れ・・・これがデフォルト?
とりあえず無料シャトルバスに乗って彦根駅へ。その後はもちろん水口へと向かうのですが、近江鉄道は列車本数が少なく次の便まで時間がだいぶ空いているので、まずは駅前で昼食。

13:20 彦根駅出発

ようやくS・Sフリーきっぷ本来の出番です。結局は水口城南を往復しただけになっちゃいましたけどねぇ。乗り継ぎさえ上手くいくなら多賀大社へ寄っていきたかったのですが、1時間待ちとかしなきゃならんので諦めました(;´д`)

14:35 水口城南駅到着

乗車時間は長いし、ゴトンゴトン揺れるので、途中ずっとウトウトしていました(-_-)゜zzz…
乗客の乗り降りもあまりありませんでしたし・・・まあ、こんだけ乗客が少なければ列車本数が少ないのも当然ですね。延伸構想(びわこ京阪奈線)なんてのがあるそうなんですが、それ以前に現路線は大丈夫なんでしょうか?(^^;



14:40 水口城跡

駅から5分足らずで到着。
徳川家光の上洛御殿として築城され、後に水口藩加藤家の居城となった水口城。県指定史跡。
現在、本丸出枡形には二重櫓(水口城資料館)が建てられ整備されていますが、残念ながらこの櫓は復元されたものではありません。
おまけに月曜休館でした( ̄□ ̄;)!! 普通は月曜が祝日なら例外なのに・・・調査不足でした(;_;)シクシク
休館になると門扉も閉じられてしまって、枡形内にすら入れません。


本丸跡は水口高校のグラウンドになっていて部外者立入禁止。ソフトボール少女たちが元気に汗を流していました。


本丸を濠沿いにぐるっと一周してみました。往時は石垣で囲繞されていた本丸ですが、石垣の多くは鉄道敷設の石材などとして撤去されてしまい、土居が剥き出しになっています。
その中で、乾櫓跡の石垣は立派に残っていて異彩を放っていました。

15:20 藤栄神社

藩主加藤家の家祖加藤嘉明を祀る神社。



この後は旧東海道を辿りつつ、水口岡山城へと向かいます。写真は、水口岡山城の築かれた古城山を南側より遠望した姿。

15:40 大岡寺

水口岡山城築城によって古城山から移転させられた寺院。廃城後、故地近くまで戻ってきたということですが、こういう場合は故地に復帰する例が多い中、どうして山上へと戻らなかった(戻れなかった?)のかな。

15:50 水口岡山城

中村一氏によって築城された"水口城"。徳川氏築城の水口城と区別するため、水口岡山城あるいは水口古城と呼ばれています。


城内は県立自然公園となっていて、散策道がめぐらされていますが、整備されているところと放置されているところのギャップが凄い(^^; 登りはその放置されている方を進んでしまって大変。しばしば蜘蛛の巣に引っ掛かるし。虫は嫌いっていってるのにー!(><)
かなり開けた山上の主郭跡に到着するとようやく一息つけます。北側の眺望や良し。市街地の広がる南側は生憎と眺望は利かず。


主郭跡は総石垣が築かれたと考えられていますが、現状では一部が僅かに残るのみで、往時を想像しづらいですね。

17:25 水口神社

暗くなってきましたが、まだライトアップには早いので、時間潰しに近くのショッピングセンターやスーパーマーケットをぶらぶら。

18:20 水口城跡

模擬二重櫓と門がライトアップされていました。


今宵も月が美しい。

18:45 水口城南駅出発

列車本数が少ないのでさっさと引き上げます。日野行きに乗車して、日野駅で彦根行きへと乗り継ぎ。
帰りの車内もガラガラ・・・特に乗り継いだ列車の乗客は片手で数えられるほど! 八日市で若干増えましたけど、それでも両手で足りますし。夜中のローカル線は寂しいなぁ。ま、そこがいいんですけどね。

20:00 彦根駅到着

再び片手で数えられる人数になって終点に到着。いつもより早めに宿へ引き上げます。