日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

四国旅行/3日目/松山市


台風襲来!( ̄□ ̄;)
といっても朝の時点ではまだ九州手前。雨もまだ小降りなので、とりあえず予定をこなせるだけこなしてみようと、いざ出陣。
ちなみに本日の予定ですが、日中は松山市内観光で、夕方に宇和島へと向かい、夜は宇和島と大洲でライトアップ撮影、とハードなスケジュール。勿論、台風の中で全て消化できようはずもありませんが、多少の犠牲で何とかなる、そう信じていました。

9:10 南堀端電停出発

ひとまず大きな荷物をコインロッカーに預けるべく松山駅に向かいます。
ちなみに「市内電車・ループバス1Dayチケット」を使用。300円で路面電車が1日乗り放題というお得さ。使わない手はありませんぜ。

9:15 松山駅前電停到着

コインロッカーに荷物を押し込み、何気なく改札の前を通りかかると・・・!
宇和島方面行きの列車が全面運行停止
ちょッ!もうですか?! 早い! 早過ぎるよスレッガーさん!
台風はこれからやってくるわけで・・・復旧の見込みは限りなく低い。どうしよう。いきなり大きな衝撃を与えられてしまいました。

9:30 松山駅前電停出発

考えがまとまらないので、とりあえず予定通り松山城に向かってみる。



9:35 市役所前電停到着


前夜同様、三の丸堀より山頂を目指して歩きます。

9:50 松山城二之丸史跡庭園


その前にちょっと寄り道。入園料100円。
藩主居館として築かれた山麓の二の丸は、発掘調査が行われ、その結果に基づき復元整備されています。特に復元された多聞櫓の威容は圧巻ですよ。
御殿は残念ながら復元されていませんが、草花や水で間取りを表示してありました。間取り表示といえば赤穂城もそうでしたね。
そして忘れちゃいけない大井戸遺構。


庭園では桔梗が見ごろでした。



本日は黒門口より登城します。整備されているものの、前夜の県庁裏登城道に比べると道幅も狭く歩きにくい*1。おまけに雨が強くなってきて一苦労(^^;

10:35 伊予松山城

本丸へ。雨が猛烈に降ってきました!


あまりの土砂降りで天守が霞んでます!!
20分ほど雨宿りしていると嘘みたいに雨があがりました。この後もずっとこんな天気で、せわしないったらありゃしません。


さて、いよいよ本丸本壇へと潜入です。入場料500円。



一の門・二の門・三の門・筋鉄門を通って、ようやく大天守穴蔵への入口に辿り着きます。過剰防衛もいいところですよね(笑)


天守穴蔵から大天守一階へ上がり、そこからは北櫓・多聞櫓・南櫓・小天守と、櫓群の内部をグルッと回って大天守へと戻ります。
残念ながらこれらの櫓は戦前に焼失しており昭和の再建建築物。松山城は現存と復元が半々ぐらいの割合ですが、外観は非常に調和が取れていてグー♪ ちなみに現存建築物は全て重要文化財に指定されています。




諸櫓からの眺めはまずまず。特に小天守からは二之丸史跡庭園がハッキリ見えました。


もちろん大天守最上階からの眺めもいい。


北側からの大天守
とにかくこれで四国現存天守のうち3つを制覇しました(^-^)//""パチパチ



本丸本壇を出て、紫竹門より本丸の東側へ。ここから見上げる北櫓・多聞櫓・南櫓の勇姿は見ておきたい。
そして乾門。ここからも登山道が延びていますが、城の北側に出てしまうので戻ります。


前夜同様に県庁裏登城道より下山。やはり歩きやすい。
そして前夜は気付かなかった登り石垣(竪石垣)を発見。かなり大規模なもので、驚きました。

13:15 市役所前電停出発

麓に下りてくるともうこんな時間! 色々と時間がかかり過ぎましたが、大雨で効率が落ちるのはやむ終えませんね。
取りあえずそろそろ覚悟を決めないとイカン、ということで松山駅へと戻ります。

13:25 松山駅前電停到着

改札へ行ってみると・・・ダメだ(xдx) 今度は高松方面の列車まで運行停止に。どうやらJR四国管内は全線不通の模様。こうなってしまえば、腹を決めるほかありません。宇和島・大洲を断念し、四国現存天守めぐりの旅はこれにて頓挫ヽ(°▽ °@)ノ


ふー、決断すると気が抜けたのか、空腹を覚えたので駅にて昼食。そして新たなプランを練ります。まずは宇和島の宿をキャンセルし、松山で本日の宿を手配。さらに翌日の特急列車の指定券を確保。宇和島往復が無くなって、折角のバースデイきっぷも利用価値が減退してしまいましたが、既に元は取れているし、何より指定券の融通が利くので助かります。

15:10 松山駅前電停出発

台風はまだ九州に上陸したばかり。松山は時折強い雨が降るものの、風はほとんどなく、雨が止んでいる時間帯もあるので、散策はまだいけそう。気持ちを新たに再出発。



15:20 大街道電停到着

道後まで行く手もありましたが、時間が微妙なのでそちらは取りやめて途中下車。

15:25 秋山兄弟生誕地

坂の上の雲』で有名な秋山好古秋山真之兄弟。その生家が復元されていました。入場料200円。
敷地には見つめ合う兄弟の銅像もアリ。

15:55 旧萬翠荘


松山藩主の久松伯爵家の別邸として建てられた洋館。県指定有形文化財
入場無料なので、中にも入ってみました。なかなかオシャレな感じ。ただ、雨漏りするのかバケツとタライが置かれていたのにはチョット・・・(^^;


敷地裏手の高台に移築復元されている愚陀仏庵。正岡子規夏目漱石が共同下宿していた建物です。
縁側に座ってのんびりしたいところですが、ちょうど雨が土砂降りになってしまい、早々に退散。

16:20 大街道電停出発

16:25 松山市駅前電停到着

16:35 興聖寺

松山藩主であった蒲生忠知の供養碑(市史跡)を見学。

16:40 子規堂

県指定史跡。もとは正岡子規旧宅の旧材を使った建物で、焼失したため現在は再建されたもの。・・・てことはつまり、あまり有難味はないというか何というか(^^;

17:00 正岡子規誕生邸跡

伊予鉄道松山市駅の駅前大通り歩道に石碑があります。

17:20 南堀端電停出発

17:25 大手町電停到着

フリーパスのお陰で路面電車に乗りまくりでした。
1日でこんなに乗ったのは初めて。まあ、同じような区間を行ったり来たりしていただけではありますが。

17:30 庚申庵

本日最後の目的地に到着。県指定史跡の草庵です。入園無料で見学は18:00まで。
あまり時間がありませんでしたが、ちょうど雨も上がってくれたので、癒しスポットでひと休み。お茶まで戴いてしまいました(^^*ゞ



なんとか3日目も終了。旅先での列車運行停止・宿泊先変更は初めてのこと。いままではほとんど天気に恵まれてきましたからねぇ。まあ、これも良い経験になったと思えば・・・もう経験したくありませんけどね(^^;

*1:言い方を変えれば、城郭の趣を残していると言える。