蒙古襲来/新井孝重/吉川弘文館
- 作者: 新井孝重
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2007/04/16
- メディア: 単行本
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「戦争の日本史」シリーズの第7巻。
当時の武家社会やモンゴル軍の軍船など、テーマを幅広く取り上げています。
文永の役におけるモンゴル軍の博多来襲から撤退までの期間は1日ではなく、1週間余りだそうな。新知見。
しかしそれならば色々と納得がいきます。文永の役における撤退は、弘安の役のときのような暴風雨によるものではなく、戦略的撤退とみられているのですが、1日という点がどうも腑に落ちませんでした。あまりに早過ぎるんですよね。そのため、襲来目的は偵察にあったという説まで生まれて、そんなコスト高な偵察があるかい!と思ったり(笑)
それが1週間ということならば、「これ以上の作戦行動は難しい」と、判断を下しても不自然ではなくなるわけです。