日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

淀殿/福田千鶴/ミネルヴァ書房

  • 序章、「愛妾」から「愛妻」へ
  • 第1章、茶々をとりまく人間模様
  • 第2章、二子の誕生
  • 第3章、おふくろ様と呼ばれて
  • 第4章、大坂城の最期


大河ドラマで描かれるような淀殿像に喝を入れる内容となっとります。今年初めの刊行でしたが、半年早く出してくれれば、『功名が辻』放送と相まって熱かったんですけどねぇ。ちょっぴり残念。


さて、なにより刺激的なのが、淀殿を秀吉の正妻であったとする主張。といっても北政所に取って代わったということではなく、二后並立のように「正妻が複数いた」という見解。「正妻はひとり」という固定観念があったので、ちょっと衝撃を受けました。
また、「淀君」だけでなく「淀殿」という呼称も江戸時代よりのものだそうな。こちらも驚き。