美濃近江編/2日目/米原市・長浜市・大垣市
2日目も天候が心配されましたが、朝起きてみると今度は見事な秋晴れ。出発前の心配はいったい何だったんだろう、というくらいのバカヅキですが、ただ相変わらず風は強いし、昨日より寒いのが難。
今回のルートマップですが精度がちょっと低いです。まあ目安程度に。取りあえず2日目も20kmほど歩いたみたい。うーん、いつもそんなに歩いていたのかなぁ?(^^;
8:55 青岸寺
米原宿を抜け、駅から歩いて10分もかからず到着。国指定名勝の庭園拝観は9時からということで、寒いけどちょっと我慢。
9時キッカリにブザーを鳴らし、拝観させていただく。テープの案内を聞きながら庭園鑑賞。残念ながらほとんど紅葉はしていませんでしたが、木々の緑と枯山水の白のコントラストも味わい深いね。
9:50 米原駅出発
さてこの後はレンタサイクルを利用して旧近江町を中心に米原市北部を巡る予定だったのですが、2年前に利用*2した西口公営駐車場が無くなってる! き、聞いてないよ〜。
先年の市町村合併の影響なんでしょうかね。しばらく周囲をウロウロしていましたが、他に自転車を借りられるところも無さそう。ことここに至っては予定を変更せざるを得ず。幸い2ヶ所*3をカットするだけで大幅に短縮できるし、米原に戻ってくる必要もないので、徒歩でもそれほど負担にはならないと見込んだ。
10:30 若宮氏館跡
まずやって来たのは一豊の妻の生家(近江説)とされる館跡です。坂田駅からの道のところどころに案内が出ていて、大河ドラマ効果を感じさせてくれます。しかも可愛いイラストもあったりして、いま一番ホットな観光ルート!のハズなんですが、誰も居ませんでした。記念写真用のセット*4の存在がかえって物悲しい。
10:50 法秀院墓
吹きすさぶ向かい風の中を北に向かって歩き、宇賀野の集落に到着。山内一豊の母・法秀院が晩年を過ごした地であります。一豊の妻の生家(近江説)がある飯村とは1kmほどで近い。隣村といった感覚だろうか。信憑性はともかく、法秀院のもとに幼き頃の一豊の妻が手習いに来ていて云々、という話が伝わるのも分かる気がする。
ちなみにお墓は最近建てられたものです。側には江戸時代に建てられた墓の残欠がありました。
10:55 長野家屋敷
宇賀野の集落は水路が廻らされていて、何だか趣き深いものがありますね。
さてこちらは、山内一豊の母・法秀院が身を寄せていたという長野家の屋敷。非公開でした。
11:20 田中孫作屋敷跡
宇賀野を離れて東に向かいます。新幹線高架沿いに出生地でもある屋敷跡の石碑・説明板がありました。
まあそんなことよりも、ここ高溝の集落にこのような幟がいくつもあって驚きました。インパクトがあったとはいえ、登場したのは僅かに2話*5という田中孫作をここまでプッシュする米原市にマグマを感じる。あちぃぜ、熱すぎる!
11:30 来照寺
県指定名勝の庭園を見学に来たのですが・・・あれ? 境内入口に「←庭園」という案内があったので非公開というわけでもなさそうなんですが、よく分からないので結局諦めてしまいました。
12:00 福田寺
高溝の集落から北西に向かいます。浅井氏ゆかりの寺院で、伝説によれば浅井長政の次男万菊丸が密かに匿われて後に住職となったとか。また、書院(県有形)は小谷城より移築したものといわれ、浅井御殿と称されています。
それから書院庭園は国指定名勝なのですが、生憎と書院の修復工事中のため拝観できないとのことでした。ただ工事している様子がなかったのが気になるところ・・・。
12:30 田村駅出発
12:40 長浜鉄道スクエア
さっそく西口に出て、南へ向かう。ここは旧長浜駅舎・長浜鉄道文化館・北陸線電化記念館の3つが併設されていて、ちょっとした鉄道博物館になっています。入館料300円。道向かいの慶雲館とのセット券は400円。
→http://www.nagahamashi.org/tetsudou/
旧長浜駅舎(県有形)は明治時代に建造された日本最古の現存駅舎だそうで、今秋開業の新駅舎は5代目にあたるとか。しかし外観はあまり古さを感じさせません。
それから北陸線電化記念館には蒸気機関車の実物が展示されていました。
あ、そうそう・・・鉄道博物館といえば、来秋我が街・大宮に新しく出来るんですわ。どんなのが出来るのかちょっと楽しみ。
13:05 慶雲館
長浜の豪商浅見氏が、明治天皇の行幸に合わせ、私財を投じて建設した迎賓館。そして庭園は、昨年末の答申を受けて*6、今年1月に国指定名勝に指定されたばかり。
ただ、あまり期待せずに訪問したのですが、ご覧のとおりワンダフル!ブラボー! 他に客もおらず、かなりの穴場スポットのようです。落ち着いて見学できるので、それもまた魅力。
13:55 大通寺
2年前*7、拝観時間に間に合わず、大広間などの見学が出来ませんでしたので、今回はそのリベンジ。
まずは豪壮な山門(市有形)から境内へ。山門より西にある台所門(市有形)は、長浜城大手門を移築したものと伝わる。そういえば彦根城天秤櫓も長浜城大手門の移築建造物と言われますけど、これはいったいどう考えればいいのだろう? 長浜城で使用されていた時期が異なるのか。或いは長浜城大手門が実は枡形虎口で、一の門・二の門で構成されていたのか。それともどちらかの伝承に誤りがあるのか。
本堂と広間附玄関はともに重要文化財。
さていよいよ内部拝観です。拝観料500円。大広間から新御所(市有形)を通って含山軒・蘭亭(重要文化財)へ。国指定名勝の含山軒庭園・蘭亭庭園とともに楽しみにしていたのですが、どうもいまひとつ。華やかな慶雲館庭園の後だから、というワケでもないだろう。こちらは枯山水なのだから求める方向性が異なるのだし。何と言うか、侘び寂びといったものがあまり感じられなかったんですよね・・・感性の問題だろうか。
ちなみに山内一豊夫妻の企画展示も行われておりましたが、興味を惹くものは無かったのでスルーの方向で。
16:25 長浜城
3度目の訪問。長浜城歴史博物館にて一豊関連の企画展が開催中でしたが、日没が近づいていたので取りも直さず海岸へ。ここから眺める夕陽は、日本の夕陽百選なるものに選ばれているとかで、折角の機会なのでこれを見逃す手はないっしょ。
そんなわけで、太閤井付近より夕陽を眺めたわけですが・・・癒されますな。なんと鮮らかな日没。
日没を見終えた後、長浜城歴史博物館(復興天守)へ。受付終了時間を過ぎていたので取りあえず外観を撮影しておく。
いちおうこれで一通り巡り終え、残すは長浜城天守のライトアップ撮影のみ。しかし辺りが暗くなるまでまだ時間がありそうなので一旦撤収。駅前で軽く食事をしたり、くたびれてるのにバッティングセンターに行ったり、と時間を潰して18時近くになり、外も充分暗くなってきたので、もう一度長浜城へ。
で、やって来たのですがライトアップしてなひ・・・なぜ?(;_:)
もしかしたら開始時間はもっと後なのだろうか。しかし電車の時間もあるし、寒いし、これ以上待ってはいられない。すっぱり諦めることにしました。
まあ、取りあえず周囲の電灯のみを頼りに撮影してみましたが、やっぱり侘びしいものがある。
18:35 長浜駅出発
20:10 大垣城
うむ。こちらはライトアップされておりました。
前回、2年前に訪れたときにも撮影するチャンスはあったのですが、当時まだライトアップ撮影熱が高まっていなかったので、機会を逸していたんですよね。
今回、大垣に立ち寄った目的は大垣城のライトアップ撮影が半分くらい占めるかも。
最後に、街中で見かけた建物。上部だけ水色というオシャレなライトアップがイカス! 大垣共立銀行本店でした。