日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

功名が辻 第28回「出世脱落」

遅くなりました、先週放送分です。
あらすじを言いますと、一豊が登校拒否になり、見かねたお母さんが刃物まで持ち出して叱りつける、というPTAから苦情が殺到しそうなお話でした。
あ、あとテーマとしては、ここまでほとんど史実としての活動を確認できない一豊をムリヤリ有名な出来事に絡めてきたことに対し、その行き過ぎをここで是正しよう、という狙いがあるものと思われます。なぜに一豊だけ試されなきゃならんのか、それはさしたる活躍がない主人公を活躍(?)させてきたツケをここで吐き出すためでしょう。
ただ、この時点で一豊が七本槍らと石高の面でほぼ同格となった、若手の台頭があった、という演出は良かったと思います。

徳川陣営

小牧・長久手の戦いへの布石でしょう、クローズアップされました。
酒井忠次石川数正に加えて本多作左衛門まで登場。鬼作左こと本多作左衛門重次は「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」の手紙で有名ですね。

賤ヶ岳の戦いの論功行賞

天正十一年(1583)6月5日、福島正則らの所謂七本槍に対して感状が与えられました。
この日、近江坂本城で一堂居並ぶ中で論功行賞が行われたというのは創作でしょう。中村一氏岸和田城2万石を与えられたのは翌天正十二年(1584)ですし。また、一豊が360石の加増を受けたのは8月。
ちなみに今回出てきた杉原家次は北政所の伯父にあたり、秀吉の老臣として坂本城を与えられていた人物。