日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

宮城編/1日目/仙台市青葉区・太白区

9:20 仙台駅到着

大宮駅からはやてに乗り、ノンストップで約1時間15分。あっという間に仙台に到着です。早いなあ、便利だなあ。
時間だけで捉えれば、鎌倉へ行くよりも早く着くのだから驚きだ。その分、料金がかかるわけですが、これだけ便利なら納得はいく。
さて、天気ですが予報通り雨。本格的に雨。旅先に着いて、雨に出迎えられたのは初めてかもしれない。かなり憂鬱なものですな。今後が思いやられるスタートです。
いつものように、ひとまず宿に赴いて余分な荷物を預けて散策に出発。まっさきに仙台城へと向かいます。

9:55 三澤邸跡

青葉通りを西に進み、大町交差点を通り過ぎようとしたところで、建物の壁面に据え付けられたプレートがふと目に止まり、立ち止まってみました。
仙台藩主伊達綱宗の生母三澤初子の実家だそうです。

10:05 片倉小十郎邸跡

広瀬川を渡ってさらに西へ。右手にデカイ建物が見えてきました。仙台国際センターだそうです。その向かい側の道端に片倉邸跡の案内板が立っておりました。

10:10 仙台城大手門跡

さらにそのまま真っ直ぐ進むと大手門跡です。市街地から離れているにもかかわらず、いまも車の往来が激しいです。
かつて大手門と隅櫓は旧国宝に指定されておりましたが、戦災により焼失。隅櫓のみが鉄筋コンクリート製で外観復元されています。近くには支倉常長像も建っています。


10:25 仙台城本丸跡

大手門跡からは山道を登ります。といっても舗装された一般道ではありますが。
ただ、この道は郊外への抜け道になっているらしく、結構車の往来が激しい上に、歩道がないのでちょっと怖いです。おまけに雨は強く振っているし、おまけに霧まで出てきました。勘弁して下さい。
そんなこんなでようやく到着。小さな折り畳み傘だったせいか、ビッショリになってしまった。リュックに入れていた荷物も濡れ、特に地図やガイド本はヨレヨレ。正直、バスで来た方が良かったか・・・。
山上は霧が濃くなり、市街が一望できるという自慢の眺望も効かない。トホホ。帰り際にはやや開けて来たので、もう暫く辛抱していれば雨も止んで眺望も効いたのだろうけど、予定が詰まっているので先を急ぐことにしました。
ところで、本丸跡には天守台があるということなのですが、見学ルートは見当たらず。



11:15 仙台城三の丸跡

麓に戻ってくると雨は小降りになってきました。
三の丸跡には仙台市博物館が建っています。特別展のテーマはポンペイということで入館はしませんでしたが、周囲には伊達政宗の胸像や旧姉歯家茶室「残月亭」(市指定有形文化財)があり、それらを見学。
残月亭は初代仙台区長の松倉恂が明治時代に建て、その後に姉歯家の所有となっていたらしい。「姉歯」と聞くと、耐震強度が心配になりますが、もちろん大丈夫でしょう。

11:50 経ヶ峰伊達家墓所

来る途中、遂に雨があがりました。
ここは伊達政宗瑞鳳殿を始め、伊達忠宗の感仙殿、伊達綱宗の善応殿と、初代から三代までの仙台藩主の御霊屋があります。
いずれも旧国宝でしたが、戦災で焼失したため、現在のものはその後に再建したもの。感仙殿と善応殿は修復工事中なのか、足場が組まれていました。
瑞鳳殿と資料館で見学料550円。やや高めか。
それでもここは結構な観光スポットになっているらしく、観光客がひっきりなしにやって来る。写真撮影のために瑞鳳殿の前が空くのを待っていたのですが、ちょっと時間がかかりました。まー、いい休憩にはなりましたけど。
それから、参道には紫陽花が多数。時期は若干過ぎていましたが、雨上がりということもあってなかなか風情がありましたよ。


12:55 大満寺虚空蔵堂

瑞鳳殿の裏手から南側へ降り、太白区に入りました。ここから暫くは広瀬川の南側を散策です。
大満寺は青葉山から経ヶ峰、そして現在地へと移転してきたとのこと。いずれも要地で、ここも高台にあって広瀬川の北側が見渡せる場所です。
虚空蔵堂は市有形文化財

13:10 愛宕神社

大満寺虚空蔵堂の東隣にあり、やはりこちらも高台です。大満寺虚空蔵堂から直接移動できれば楽なのですが、一旦石段を降り、それから愛宕神社の参道を登らねばならず一苦労。
本殿・拝殿が市有形文化財なのですが、本殿・拝殿で1棟なのかと思いきやどうやら別々で拝殿の奥に本殿があるらしい。確認せずに拝殿しか見てこなかった・・・がっくり。
ちなみに境内手前の駐車場からは次の目的地・大年寺山が望めます。

13:30 大年寺山伊達家墓所

愛宕神社の参道を降り、そして大年寺山の坂道を登る。この日は登ったり降りたりが多くて大変だ。
ここには伊達家の墓所が2ヶ所あります。経ヶ峰とは異なり、訪れる人もおらず、また石塔が立ち並ぶだけの質素な墓所です。そしてなにより立入不可なので、門から見える限られた範囲だけ眺めてオシマイ。


ところで、大年寺山は伊達政宗仙台城を築城する際の候補地のひとつだそうです。山上には「茂ヶ崎城跡」という標柱が建てられていました。説明板も何も無かったので詳しいことは分かりませんが中世城郭なのでしょう。青葉城も国分氏の城跡を大改修したものですから、もし大年寺山に築城することに決まっていたらこの茂ヶ崎城を大改修することになったんでしょうね。

13:50 大年寺

大年寺山の東麓、長い長い石段を降りていってようやく惣門(市有形文化財)が見えてきました。石段が雨に濡れているので滑らないよう注意して降りたせいか、なんだかひどく疲れました。

14:15 河原町駅出発

仙台市営地下鉄南北線に乗車。北へ向かいます。疲れたため、ついウトウト。

14:30 北仙台駅到着

駅前で軽めの昼食。

14:55 光明寺

本堂裏手の墓地に、伝支倉常長の墓があります。

15:05 青葉神社

伊達政宗を祀る神社。
鳥居の先に石段が見え、参拝には石段を登らねばならぬようなので、あっさり諦めました。特に興味のあるものもなく、それに膝がだいぶ参ってきたようなので、この先を考えると敢えて無理する必要性もないだろう、と。

15:15 覚範寺

本堂裏手の墓地に、伊達政宗の母保春院の墓塔があります。

15:20 資福寺

覚範寺の西隣。特に興味のあるものは無かったのですが、覚範寺からの移動が楽だったので、ちょっと立ち寄ってみたところ、紫陽花が咲き誇っていました。
あじさい寺」として有名なお寺だそうで、立ち寄った甲斐がありました。


15:35 輪王寺

山麓の山門(市有形文化財)から、さて本堂へ向かおうか、と見やると工事をしていて参道が通れない。なんでも境内の真下をバイパスの地下トンネルがぶち抜くらしい。えー!
ひとまず迂回して本堂に向かいました。ここも高台にあり、見晴らしがいい。眼下には工事現場と山門、そして市街地が広がります。


15:50 荘厳寺

『樅ノ木は残った』で有名な原田甲斐の屋敷門を移築したという山門(市有形文化財)があります。

15:55 大願寺

四代藩主伊達綱村の夫人の霊屋から移築した山門(市有形文化財)があります。霊廟建築だけあってまばゆいです。それにしても肝心の霊屋はどうなってしまったのでしょう?
それから本堂裏には伊達政宗灰塚があります。遺灰ではなく、棺を焼いた灰を埋葬したのだとか。

16:10 龍雲院

林子平の墓(国史跡)があります。

16:25 大崎八幡宮

すっかり忘れていましたけど、仙台といえば七夕! 
笹に短冊、そして飾り付けと、七夕らしい雰囲気でした。仙台七夕まつりは来月のせいか、ここまで全然それらしい雰囲気を感じることが無かったので新鮮。
本殿・石の間・拝殿(国宝)に長床(重要文化財)、石鳥居(県有形文化財)があります。


17:00 亀岡八幡宮

石鳥居(県有形文化財)を見ただけで石段上へは登らず。足がもう限界に近い。

17:30 宮城県知事公館

最後の気力を振り絞って歩きます。しかも小雨がパラついてきました。
正門は旧仙台城門(県有形文化財)なのですが、到着するとその門の前に車が止まっている・・・ううむ、これでは写真が撮りづらい。しかし、すぐに門が開いて出てきた人が車に乗ってそのまま中に入っていきました。そして門も閉じられました。
これは、門の開閉が見られてラッキーなのかな?


20:10 仙台城大手隅櫓

宿に戻り、ひと休みしてから恒例のライトアップ撮影に出発!
まだ雨は降っていましたが、朝ほどではないのが救い。再び仙台城大手門跡までやって来てライトアップされた隅櫓を撮影開始。しばらく試行錯誤していると、いきなり照明が落ちました。その瞬間何が起きたか分からず、ポカーン。いやぁ、ビックリ。20:15でしょうか、何とも中途半端な時間で終了なんですね。



初日はこれで終了。いきなりハードスケジュール過ぎました。ハリキリ過ぎですね。それに予想以上にアップダウンが激しいし。午前中は雨だし。