戦国期の室町幕府/今谷明/講談社学術文庫
- 作者: 今谷明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/06/09
- メディア: 文庫
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- 第1章、東班衆の世界
- 第2章、五山と北嶺
- 第3章、門前検断と釘貫
- 第4章、落日の室町幕府
1975年刊行本の文庫化。
第1・2章は幕府財政論、第3章は室町都市論、と興味の範囲外でチンプンカンプンでしたが、第4章は細川・三好政権論でジャストミート。
ただ細川氏・三好氏(とその周辺)に関しては、興味が先行気味で知識不足。そんなわけで、30年も前に記述された内容が現在どの程度通用するのか気になります。特に堺幕府論や三好長慶政権論に関しては批判があったように記憶しているので・・・。まあ、その批判がどのようなものであったか、それを全く把握していない、失念しているのがイケナイのではありますけど。
ともかく、著者もその点については文庫版「追記」で触れておりまして、
拙著刊行当時は、見向きもされなかった戦国期畿内政治史に、ようやく学界の関心が集まってきたようであるが、基礎的な研究はまだまだ不充分であり、今後の展開に待つべきものが多い。本章は学界にとっては”早すぎた”捨て石となってしまったが、研究史上の「一里塚」的な意味は多少あるかもしれない。
(中略)
訂正すべき点は多いが、あえて原形のまま再掲する次第である。
と述べられております。
その訂正すべき点をあれこれ解説して下さると有り難いんですけどねぇ〜。