日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

文化審答申:国重文、新たに2件 松戸の戸定邸/佐倉・旧堀田家住宅 /千葉

ここ最近、文化財の落書き被害が相次いで発覚。法隆寺名古屋城そして彦根城ですか。嘆かわしい話ですが、今後もまだまだ出てきそうですね。
それもこれも文化財保護の親玉(?)であるべきはずの文化庁が、キトラ古墳高松塚古墳における杜撰な管理の実体が次々に露見している有り様ですから、文化財を大切にしよう!という意識も根付かないんじゃないかと思ったり。
でまあ、そんな中で新たに重要文化財に12件指定されることになったというニュースです。

松戸市の「旧徳川家松戸戸定邸」と佐倉市の「旧堀田家住宅」が、21日の文化審議会で国の重要文化財指定答申を受けた。近く指定される。
松戸市松戸の戸定邸は最後の水戸藩主・徳川昭武の別邸で、明治前期の上流住宅がほぼ創建当時のまま残されていることから歴史的価値が高いと評価された。
戸定邸は市内6番目の国の重要文化財になる。1884(明治17)年に建築され、木造一部2階建て、床面積728平方メートル。表座敷を起点に奥座敷や離れ、湯殿など計8棟が連続していたり、渡り廊下でつながっている。江戸時代の大名別邸を受け継いだ建物で、庭園は緩やかな起伏のある芝生もあり、和洋折衷。
昭武は江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の弟。水戸藩主を退いた後、戸定邸で狩猟や写真撮影、陶器作りなどをして暮らした。
戸定邸と周辺敷地が1951年、徳川家から松戸市に寄贈され、市は戸定が丘歴史公園として整備。91年から戸定邸を含めて一般公開している。
(後略)
毎日新聞

文化審議会阿刀田高会長)は21日、広島平和記念資料館広島市)など12件を重要文化財(建造物)に新たに指定するよう文部科学相に答申した。
(中略)
このほか、重文に答申されたのは次の通り。
高照神社(青森県弘前市)▽那須疏水(そすい)旧取水施設(栃木県那須塩原市)▽旧富岡製糸場群馬県富岡市)▽旧徳川家松戸戸定(とじょう)邸(千葉県松戸市)▽旧堀田家住宅(千葉県佐倉市)▽松城家住宅(静岡県沼津市)▽旧日向家熱海別邸地下室(静岡県熱海市)▽旧京都中央電話局西陣分局舎(京都市)▽布引水源地水道施設(神戸市)▽長福寺本堂(大分県日田市)
(読売新聞)

戸定邸をピックアップしたのは、訪問したことあるのがここだけだから、というただそれだけ。(^^;


史跡アルバム紀行 - 千葉【松戸】


他のところもいずれ訪問してみたいですね。それにしても今回は近代建築の割合がかなり高めです。そういえば戸定邸も近代だ。