江戸時代の設計者/藤田達生/講談社現代新書
- 作者: 藤田達生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/03/17
- メディア: 新書
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- 第1章、立志伝―渡り奉公人から大名へ
- 第2章、大坂の陣―国家分裂の危機
- 第3章、豊臣体制の克服―藩(くに)を創る
藤堂高虎に関する概説書といった内容で、タイトル等は過剰気味。藤堂高虎が幕政に参与していたことは認識していますが、このような評価は過大でしょう。本書全般にも言えることですが、論拠と評価の乖離というか、評価を納得させる論拠が不十分に思われます。
本論はさておき、気になったことが1点。
豊臣秀頼の最終官職は一般的に右大臣とされますが、左大臣に任官していた可能性があるとか。あまり詳しい説明はありませんが、史料として『押小路文書』所収「豊臣秀頼任左大臣宣旨」を挙げています。
そして巻末の参考文献にたぶんこの件に関すると思われるものをひとつ発見。あくまで推測なので確認してみないことには何とも言えませんが、とりあえずメモ。