日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

センター試験 日本史B

今年も80点を目標に解いてみました。
ちなみに昨年の模様は、


センター試験 日本史B - 日本史日誌

第1問 原始・古代〜近代の海外交流

問1は、土偶に関する問題。出だしから考え込んでしまったが、③の「土偶が墳丘に並べられた」って、それは埴輪だろ!と気付いて一件落着。
問2は、正倉院宝物に関する問題。これは楽勝。百済は滅亡して奈良時代には存在しないし、正倉院展は京都じゃなくて奈良国立博物館だし、正倉院宝庫は唐招提寺ではなく東大寺
問3は、日本海交流に関する問題。いずれも正しいように見えるが、少なくとも敦賀は東回り航路じゃなくて西回り航路の地域に含まれるでしょう。
問4は、穴埋めの組合せ問題。特に言及することもない楽勝問題。
問5は、近世における西洋との文化交流の問題。南蛮屏風は日本人が南蛮人の風俗を描いたものなので、特に悩むこともない問題。
問6は、近代の西洋風建築に関する問題。これは難問か。開智学校→ニコライ堂という順番は察しがついたが、文化住宅なんて知らんがな。大正〜昭和初期に流行したらしいが、私もそのあたりの年代を予想して解答したので何とか正解。
というわけで、苦手の古代史・文化史という第1問は嬉しい全問正解。

第2問 古代の土木・建築

問1は、古墳と条里制に関する問題。難問です。手がかりとなるのは、一町が何メートルかということなんですが、そんなこと知らないし。ちなみに方位については特に難しくないのだが、前方と後円を取り違えてしまった。なんにせよ×。
問2は、造都と万葉集に関する問題。万葉歌について知らなくても問題なく答えられる。
問3は、奈良盆地の田地に関する問題。公営田が、大宰府管内に置かれた直営田なんてことはすっかり記憶の外。そんなわけで×。
問4は、古代建築に関する問題。醍醐寺五重塔の初層内部に描かれているものが何かは知らずとも、「密教的」というキーワードがあるので「曼荼羅」だと解る。
問5は、醍醐朝の出来事に関する問題。いかん・・・集中力を欠いたケアレスミスで×。阿衡の紛議は宇多天皇のときじゃないか。orz
問6は、藤原道長白河天皇に関する問題。道長は後一条・後朱雀・後冷泉の三代の外祖父になっているので①が正解。北面の武士は内裏ではなく院御所だし、道長が建立した法成寺は京都洛内で、宇治の別荘云々というのは藤原頼通平等院のことだし、長講堂領はその名のとおり長講堂に寄進されたもの。
第2問は半分しか正解出来ず・・・特に問5を落としたのが痛かった。

第3問 中世の人や物の交流

問1は、穴埋め組合せ問題。「大江広元」は楽勝だし、「海道記」も知らなくても「十訓抄」と字面を比べれば容易に答えられる。
問2は、鎌倉京都間の交渉に関する問題。Ⅰが源実朝、Ⅱが北条泰時、Ⅲが北条貞時の時代のことなので順番通り。
問3は、鎌倉時代の商工業に関する問題。干鰯の肥料は江戸時代のことっすね。
問4は、穴埋め組合せ問題。一条兼良足利義政の時代の人物ゆえにそぐわないので、二条良基だと解る。「大蔵経」の方はやや難しいか。まあ、「硫黄」を輸入ってのは無いだろうということで正解。ちなみに、「硫黄」は輸出品だそうな。
問5は、足利義満の地方統制に関する問題。鎌倉将軍府建武政権下だし、奥州総奉行は源頼朝が置いた役職だし、永享の乱足利義教のとき、ということで正解は自ずと③が導き出される。
問6は、室町時代の東アジア情勢に関する問題。地図を使って、寧波と種子島の位置を問うているだけで、何ら難しいことはない。
そんなわけで、第3問は余裕で全問正解。

第4問 近世の社会・経済

問1は、江戸時代の村に関する問題。「結」も「もやい」も知らないけれど、他の三つが明らかに誤りなので正解は可能。
問2は、農民の暮らしに関する問題。取り立てて難しいことはないと思うのだが、三行半(離縁状)の役割については難問に位置するらしい。
問3は、都市と農村に関する問題。飢饉になれば米は減るので、米価は下落ではなく高騰するね。これも余裕。
問4は、穴埋め組合せ問題。やべえ、「国訴」なんてすっかり忘れてたよ。よって×。
問5は、国内外の流通・貿易に関する問題。他の選択肢が間違っているか自信は無かったが、①が正しいということには自信が持てたので正解。
問6は、文化・思想に関する問題。正直なところ全ての選択肢に対して、はっきりとした自信を持てなかったが、山鹿素行が積極的な貿易拡大を唱えたとするには漠然とした違和感があったので、何とか正解。
第4問はひとつ間違えましたが、上出来でしょう。

第5問 近代の東京

問1は、東京の変遷に関する問題。東京府東京市の設置、どちらが早いか。これが分かず、無念の不正解。
問2は、政府の官制に関する問題。内務省設置がいつだったか、はっきりと知っていたわけではないけれど、太政官制が内閣制度創設まで続いたことには自信があったので正解。
問3は、文明開化に関する問題。他に選びようのない問題。
問4は、1890年代の社会に関する問題。これはサッパリわからん。案の定不正解。
第5問では二つも落としてしまったが、これはしょうがないところ。

第6問 近現代の対外関係

問1は、近代の日朝関係に関する問題。基本的な内容。
問2は、日清戦争以前の出来事に関する問題。台湾出兵日清戦争以前というのは確信していたので余裕の正解。だが、閔妃殺害事件がいつだったかには自信がなかった。ロシアに接近となると朝鮮から清の影響力が及ばなくなった日清戦争以後のことで間違いないんだろうと推測するのがせいぜい。
問3は、日清戦争に関する問題。「君死にたまふこと勿れ」が日露戦争の際の詩であるということは言うまでもないこと。
問4は、穴埋め組合せ問題。第一次世界大戦のころは水力発電か、火力発電か、で悩んだ。ダムがなくても水力発電は可能だったよな、とか思って水力にしたので、あんまりスッキリしないけど取りあえず正解。
問5は、輸出入に関する問題。グラフが読めばいいだけの易しい問題。
問6は、穴埋め組合せ問題。これも易しい問題。
問7は、サンフランシスコ平和条約に関する問題。これも簡単。
問8は、1950年代の出来事に関する問題。これがサッパリ分からん。勘で答えたのだが、これが見事的中。ラッキー♪
ということで、第6問はまさかの全問正解。



結果は83点。去年よりは下がったけど、今年は去年より少し難化したらしいので、こんなところでしょうかね。まぁ、今回も八割は取れる問題かと。でも九割は難しいなぁ・・・現在の私ではよっぽど勘が的中でもしない限り無理そう。(^^;