日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

義経 第40回「血の涙」

もう残り10回を切りましたか・・・終わりよければすべてよし、と言いますから何とかラストに向けてガンバッテ欲しいところ。


さて、従来の腰越状的理解が虚構であることを既に指摘しているわけですが、今回のストーリーはそれに基づいたものですので、いまさら言及することも少ないんですが・・・。(^^;

悪女的理解の北条政子

婚家より実家の利益を優先、いや実家の利益しか考えてないような描き方は如何なものか。そもそも悪女的理解は、源氏が三代で絶えた結果によるものだろうし、『吾妻鏡』の政子像はその影響を受けているとも考えられているのですが、あんまり詳しく認識していないのであまり深入りはせずこの辺にしておきます。

平家が滅亡したばかりなのに

不安定な情勢の中、後白河院が頼朝と義経が分裂することを望んでいたとは考えにくい。この辺は、いつものように後白河院を陰謀家とする史観に基づく脚色かと。何度も書いているとしつこいと感じるかも。書く方も面倒だし嫌になってくる。それでもやっぱり念のため述べておこうと思うのです。

結局、腰越状的理解では分からない

義経の処分を鎌倉入り不許可・京都追却としたのかが、やっぱり見えて来ませんねー。放り出しておいてから、後で勢力を削ごうだなんておかしいっしょ。