日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

伊豆編/伊東市

<写真>http://www2.pf-x.net/~sanraku/izu01/index.htm


伊豆高原に行ってきました。ここ1ヶ月ばかり引きこもり生活が続いていましたので、ひさしぶりの遠出。
今回は史跡散策目的で出かけたわけではなかったのですが、遅刻者が出たために時間を潰さねばならなくなったので、これ幸いとばかりに繰り出すことに。こんなこともあろうかと(?)下調べをしておいたのが役に立ちましたよ。

10:35 伊豆高原

大宮駅からスーパービュー踊り子で2時間半。そんなに混んでおらず、比較的まったり。新宿や横浜で家族連れや団体客が乗ってきて多少騒がしくなったようですが、私は音楽を聞きながら車窓を眺めたり読書したりであんまり気にならず。
埼玉より西へ行くときは、東京へ出て乗り換えをしなければならないのがデフォですが、こうやって一本でのんびり行けるのは有り難いですね。まあ、その分だけ料金は高いんですが。

11:15 八幡宮来宮神社

ここには静岡県指定文化財の本殿と拝殿があるということで、それを目当てに向かう。
駅を出て、国道135号を南西へ向かって歩き、途中右折。国道は車通りが多くて如何にも観光地っぽいのですが、わき道に入ると人影もまばらになり物寂しくなっていく。境内には人影もなく、しかも私がたどりつくと駐車場に止まっていた車がそそくさと立ち去って行った。仕事中に昼寝でもしていたのかしら?
そんなこんなの寂しさが、ほどよい静寂感を生み出しているのですが、隣の寺院から読経の声と木魚を叩く音が聞こえてくるのはちょっと無気味。タイミングが悪かったか(苦笑)。
それで肝心の文化財建築はと言うと、本殿がトタン屋根に覆われていてハッキリと見えずじまい。本殿が2つあるという珍しい構成ということなのですが残念。石段下から見上げる拝殿が絵になっていたので、それを写真に収めて良しとしよう。

12:10 河津三郎血塚

国道に戻り、再び南西へ向かってひたすら歩く。正直遠いし、国道沿いはあんまり面白味もないので、普通にハイキングを楽しみたい方は海岸沿いの方がオススメ。っていうか、普通にハイキングする人はこっちには来ませんわな。
国道から間道に入ってしばらく進むと別荘地となり、その中に目指す場所があるのですが、手持ちの地図があまり詳細ではない(いいわけ)ので、一本手前の道から別荘地に入ってしまってプチ迷子。それでも大したロスもなく、軽く迂回して到着。
ちなみに河津三郎祐泰はあの有名な曾我兄弟の親父さん。親戚の工藤祐経に殺されたため、曾我兄弟は工藤祐経を討って敵討ちを果たすというわけです。
ここはその河津三郎が工藤祐経の郎党の矢を受けて亡くなったと伝わる場所で、雑木林に囲まれていてちょっと不気味。今もどこからか矢が射掛けられそうな雰囲気。


残念ながら2ヶ所しか知らないため史跡散策はこれで終了・・・しかし時間が余ってしまったため、国道を戻って海岸の方へも立ち寄ってみる。こっちは観光スポットらしいが、思ったより人はまばら。吊橋とかもあってなかなか楽しい。ちなみに海岸は岩場で、大きな岩がゴロゴロしていておりました。詳しいことまで知らないのですが、もしかすると江戸城の石垣に使われた石(伊豆で切り出されたという。)はこの辺りから運ばれたんじゃないかなー、などと思った。