聖徳太子と法隆寺の謎/倉西裕子/平凡社
- 作者: 倉西裕子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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- 第1章、『日本書紀』の編年問題―A列とB列
- 第2章、『日本書紀』成立年の謎
- 第3章、『薬師如来像光背銘文』偽造説と『釈迦三尊像光背銘文』偽造説
- 第4章、「多利思比孤」は聖徳太子か?
- 第5章、聖徳太子実在・非実在論―聖徳太子複数説
- 第6章、法隆寺再建の謎―奈良時代の政治史のなかの聖徳太子
聖徳太子モノは何だかんだ言っても、気になって買ってしまうんですよねぇ。(^^;
『日本書紀』には120年ズレるもうひとつの年代列が存在するという前提。そして、飛鳥時代の記述には120年後の奈良時代の事象が反映されているという結論。この前提と結論は興味深いものがある。
しかし、前提から結論への過程である各史料の解釈が、仮説に仮説を重ねているので危ういように感じられて仕方ない。ひとつひとつの妥当性はどうなんだろうか。第三者の意見が知りたい。