日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

義経 第11回「嵐の前夜」その2

2005-03-20 - Snow Swallow』さんの御指摘が興味深い。

どうやら、めちゃめちゃ時代が流れた最中に、後白河さんと清盛の関係に亀裂が入る原因が起こったようなのですが、何が原因でこんな微妙な関係になったのか未だ分かりません。一番重要なところをスルーしすぎだよ…。

脚本の構成が歴史初心者に親切設計じゃないのでしょう。登場人物の多すぎるし、その割にほとんどの人物は重要度が薄い(一部重要人物以外は登場しても毒にも薬にもならないギャラリーと同じ)し、情報が煩雑すぎて戸惑うばかりです。歴史好きな人は、有名な○○さんが登場するだけで喜んじゃうだろうけど…。マニアと一般人の格差は開くばかり。お願いだから、分かりやすさを意識して脚本書いてほしいです。

私も、ドラマにおける説明不足は感じていたので大いに首肯するところです。
いままでの大河ドラマでも説明不足なところはあったんですけど、ただ、それは話の内容を一般視聴者にとって分かりやすくするための方策だったように思います。登場人物を少なくしたりとか、話をカットしたりとか。
ところが今回は端折ることによってわかりにくくなっているんですよね。たぶん登場人物の多さってのが原因のひとつなんでしょう。もしかすると「義経物語」は周知のものという前提のもとにストーリーを展開してるのではないかとも思ったり。それでも鹿ヶ谷事件まで一般常識というのはちょっと無理あるところ。
それに宮廷劇って、もっと人間関係を濃密に描いてくれないと面白味が伝わってこないと思うんですけど。逆にいうと濃密に描いた二時間ドラマ「鹿ヶ谷の陰謀」を作ってくれたら面白くなると思うんだけどなー、たぶん。