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日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

『新・中世王権論―武門の覇者の系譜 (人物選書)』書評会/再興中世前期勉強会

学会

毎月行われている例会ですが、半年ぶりに参加させていただきました。
私のような一般人にも門戸を開いているので末席を汚させていただいているのですが、長らく欠席するという不良会員でスミマセン。
そんな久しぶりの参加で、しかも会場の東京大学史料編纂所)には初潜入とあって少々緊張。有名な赤門(重要文化財)も潜ってきちゃったし! カメラ持っていけばよかったかな。


で、今日は『新・中世王権論―武門の覇者の系譜 (人物選書)』の書評会。まず院生の方々から総論・各論の疑問点をそれぞれに挙げられました。頓珍漢なこと*1しか受け取れていない私とは大違い。このブログでも、総論はともかく各論において興味深い指摘をズバズバしていけるように、いずれはなりたいものだ。


さて、それから著者の本郷氏と参加者の間でトークバトルが行われた。毎回、発表者(今回は著者)と参加者との間に繰り広げられる議論(というか集中砲火?)は最大の見どころ。今回もかなり白熱したが、私は論点を把握せんとするので精一杯。
そもそも王権論を理解できていないのだから仕方がない。しかも何がどう分からないのかが分かっていなかった。しかし、皆さんのやりとりを聞いていて、朧気ながら見えてきた。
現在の王権論で中心を成しているのが権門体制論。この権門体制論というのは実際の権力に基づかない観念論、建て前論だそうであるのだが、これが確とした定義が決まっていないという。前提となる論が定まっていないゆえに取っつきにくかったのだろう、と自己分析。
あと、本郷氏が「権門体制論批判は難しい。いつもあれやこれやと言い逃れられる。」というようなことを仰っており、まるでアメーバのようなイメージを受けた。そういえば今や廃れた騎馬民族説も、かつてはあれやこれやと反論かわしてきたとか。権門体制論もいつか乗り越えられる日が来るのだろうか?