日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

義経 第8回「決別」その3

先日*1言及した「三位殿」の件について、遅くなりましたが、録画を見直して確認いたしました。
既に『2005-02-28 - 登録選手』さんが仰られてるように「九条三位」ではなく「公卿三位」のようです。


しかしこの「公卿三位」という語もおかしなモンですな。「公卿」というのは「三位」以上の称*2であるし、「三位」であれば「公卿」である。だからこの両語を繋げるのはくどいのではないか。
それもこれも史実にない事件を追加したため特定個人が使えず、位階で呼ぶことによって「公卿である誰か」とぼやかさざるを得なかったためだろう。しかもそこら辺の事情が説明不足であるから、予備知識のない視聴者には「さんみ(三位)」という名前なのかと思ってしまうかもしれない。

*1:義経 第8回「決別」その2 - 日本史日誌

*2:あるいは参議以上の太政官。大概はどちらにも当てはまるが、参議は四位でも任官されるし、三位でも太政官に任官されていない場合(非参議)、あるいは太政官を退いた場合(前官公卿)がある。