日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

徳川家に伝わる徳川四百年の内緒話/徳川宗英/文春文庫

徳川家に伝わる徳川四百年の内緒話 (文春文庫)

徳川家に伝わる徳川四百年の内緒話 (文春文庫)

  • 第1章、やっぱり家康はエラかった
  • 第2章、奇人変人だらけの将軍たち
  • 第3章、最後の将軍は毀誉褒貶
  • 第4章、徳川家もラクじゃない
  • 第5章、御三家と御三卿の微妙な関係
  • 第6章、わが田安家のヒミツ
  • 第7章、江戸城大奥はいいところか?
  • 第8章、その後の徳川家


著者は御三卿のひとつであった田安徳川家の現当主。
「徳川家に伝わる」と謳われているので、代々伝わる秘密の口伝でもあるのかと思わず期待してしまいそうだが、内容は徳川家の人でなくとも調べられる文献から引用した面白いエピソードの紹介。それもそのはず、何代も前のことは徳川家といえどあまり伝わっていないらしい。


将軍家・御三家・御三卿の面白いエピソードが満載なので、手軽に楽しく読めます。
個人的には、著者の母が記した『遠いうた―徳川伯爵夫人の七十五年 (文春文庫)』での結婚後(田安徳川家時代)の分量が少なく、かつ出来事を追っていくのに終始して精彩を欠いていたのを残念に思っていたので、それを補うような自叙伝が読みたいんですけどねー。