日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

歴史読本3月号 徳川300藩御家騒動録/新人物往来社

歴史読本 2005年 03月号

歴史読本 2005年 03月号

月刊誌はなるべく早めに読もうと心がけていたのだが、うっかり忘れて1ヶ月の遅れ。もう今月の新刊が発売されているじゃないか。

  • 里見忠義改易事件
  • 前田茂勝不行跡事件


御家騒動特集でした。御家騒動は様々な人間模様が垣間見えて楽しいので、これまでも御家騒動関連の本は読んでいるのだが、或る御家騒動に特化したものを読んでいないので、大雑把な概要しか知らなかったりする。例外は越後騒動くらいだが、これは徳川一族への興味ゆえなのでまた別モノか。
そういうわけで知識が浅いため突っ込んだ言及ができないのが残念だが、今回興味を引いた記事は上記2件。


安房の大名里見氏の改易は、幕府の実力者だった大久保忠隣失脚に縁戚のある里見氏が巻き込まれたものと認識していたが、それだけでなく里見一族の正木氏*1による乗っ取りの動きがあったという。そういえば『里見家改易始末―房総戦国大名の落日 (ふるさと文庫)』という本を持っていたから、時間あるときにでも改めて読み直してみよう。


五奉行前田玄以の息子茂勝の事件は、御家騒動とはちょっと違うと思うが、近江水口で宿の主人と乱闘の末に取り押さえられ、引き渡された幕府代官が顔を見てビックリ、というお話。発狂の末に改易というのは知っていたが、まるで先日の歌舞伎役者の不始末のようで驚いた。

*1:家康の寵愛を受けて二児を儲けたお万の方の実家