江戸城の宮廷政治/山本博文/講談社学術文庫
- 作者: 山本博文
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/11
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
- 第一章 「宮廷社会」の成立
- 第二章 中央政局の変転
- (つづく)
『徳川将軍と天皇 (中公文庫)』でも度々引用されていた細川忠興・忠利父子の書簡を軸にして、外様大名から見た江戸時代初期の政治情勢を描いている。
外様大名があらゆる伝手を駆使して将軍家の意を汲もうとする様が生き生きと描かれていて楽しい。山本氏はこういうの書くのがホントに上手いな。
ただ、関ヶ原合戦や大久保忠隣失脚事件を家康が仕組んだこととしているのが気にかかった。さらっと流しているので何とも言えないが。