日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

炎立つ 第35回「楽土・平泉」

話を創作しすぎて史実より悲惨な展開になっているような気がする。


前回あぼーんした藤原忠衡角田英介)を身代わりにして*1源義経野村宏伸)を密かに逃がすことにするが、義経は既に死ぬ覚悟を決めていたので妻子を殺害してしまったという*2。なんだそりゃー!。
さらに事情を知らされなかった薫子(中嶋朋子)は後追い自殺*3。薫子の旦那河田次郎*4安藤一夫)は大殿藤原基成林隆三)にけしかけられて逃亡中の義経を襲撃して討つ*5。というか河田次郎藤原泰衡渡辺謙)を討ったことで有名だが、そのシーンはなくその代わりに義経を討つのはどうかと思うゾ。
で、結局奥州藤原氏は頼朝(長塚京三)によって攻め滅ぼされ、泰衡は二役の藤原経清に戻り、迎えにきた安倍氏の人々とあの世へ旅立って逝くという伝説のラストで完結。


ま、なんだかんだ言いましたが、この2ヶ月楽しませていただきました。10年経つと、自分でも見方が変わってきていて、懐かしいだけでなく新鮮な発見もあったし。次は『太平記』と『花の乱』が見たいね。

*1:吾妻鏡』では義経の死から2ヶ月後に誅されたという。

*2:吾妻鏡』では義経最期の際、妻子を害したという。

*3:泰衡の妹の存在は確認できないので安心。

*4:河田次郎奥州藤原氏の縁戚というのは確認できない。

*5:義経が最期を遂げたのは藤原基成の館。