今川義元/小和田哲男/ミネルヴァ書房
今川義元―自分の力量を以て国の法度を申付く (ミネルヴァ日本評伝選)
- 作者: 小和田哲男
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2004/09
- メディア: 単行本
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- 第一章 長き今川の流れ
- 第二章 父氏親と母寿桂尼
本題に入る前に、祖先と親兄弟をひととおり取り上げてます。
気になったのは、まず
『今川記』は、国氏が弘安年中(1278〜88)、城陸奥入道の謀反鎮圧にあたり、父長氏の名代として出陣し、軍功をあげ、(後略)
ちなみに城陸奥入道の謀反とは、安達泰盛が討たれた霜月騒動。安達側の犠牲者の中に吉良貞氏(長氏の孫・国氏の甥)がいるのです。一族が敵味方にわかれることはよくあるとはいえ、祖父は孫を見捨てたということになるじゃないか、うーん・・・と思っていたら、知人の指摘が。
「国氏、『尊卑分脈』に弘安六年正月18日出家、同年2月23日卒。40歳、とあるんですけど。」
霜月騒動は弘安八年、つまりその2年も前にお亡くなりになってるってことじゃあーりませんか(^^;
どちらの史料に信を置くか、そこまでの知識は持ち合わせていないが、個人的にはどっちも怪しいっちゃ怪しい。