日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

戦国武将のこころ/笹川祥生/吉川弘文館

戦国武将のこころ―近江浅井氏と軍書の世界

戦国武将のこころ―近江浅井氏と軍書の世界

サブタイトルは「近江浅井氏と軍書の世界」
今日から読み始めて、全三章中第二章まで読み進めました。
ただし全体量としては第三章が大部分を占めるので三分の一ほど。

  • 第一章 戦国の記録−戦国軍記、あるいは軍書の世界
  • 第二章 『江北記』『江濃記』の世界


軍記物という史料としては如何なものか的なもの、その中でも特に浅井氏に関するものを取り上げて、どのような意図で描いたものなのかを考察していくらしい。
第一章では軍記・軍書とは何ぞや?ということで、その定義および変遷と類型について。
第二章では、江北記・江濃記という軍記に関する内容。
しかし、江北記についてはほとんど紙数を割いていない・・・その程度のものだってことかな。
江濃記についてはナカナカ詳しく書いておられますよ。
興味を引いたのが、浅井長政が六角氏の影響力を断ち切った野良田合戦についての史料が江濃記しかないということ。
浅井氏にとって著名な合戦である野良田合戦の史料が軍記ひとつに支えられていたとは・・・合戦そのものがあったかどうかかなり疑わしいなんて、全く知りませんでした(汗)